ギリシャ債務危機再燃=長期債発行が困難に
時事通信 5月10日(火)20時53分配信
【フランクフルト時事】1年前に欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)から支援を受けたギリシャが、新たな危機に直面している。債務再編観測が浮上して国債利回りが急上昇し、長期国債発行を来年再開する目標の達成が困難となっているためだ。年内の資金需要はEU・IMFによる融資でカバーできるとみられるが、融資終了後をにらみ、一段の対策が議論される可能性が出てきた。
昨年5月に支援融資の条件として合意したギリシャの緊縮財政策は国民の反発で難航。財政健全化への疑念から10年債の利回りは最近、約16%まで上げている。こうした状況では、来年に持続可能な水準の金利で長期債を発行するのは困難で、約270億ユーロの資金需要を手当てできずに債務再編を迫られるとの観測が強まっている。
だが、債務再編はギリシャ国債を多く保有する欧州の銀行部門に大打撃を与える恐れがある。各国の当局者も現時点ではその可能性を否定しており、先行きは不透明だ。
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最終更新:5月10日(火)20時56分
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