○前書き
このSSは『けいおん!』の二次創作です。
原作漫画では大学編がスタートとのことですが、この作品は基本的にTVアニメの後日談としての位置づけになります。
以前に作品のプロットを投稿しましたが、これをプロットのみに留めておくのも(個人的に)もったいないと思い、需要の見込みもないままこれに肉付けをして連載化を試みたものです。
基本的にはプロットと同様の展開で話を進める予定ですが、話の根幹にかかわる点や結末を含めて、プロットにはない(あるいは異なる)進行も加えていく次第です。
そのため、本編と読み切りとは別物という前提でお読みください。
過去のプロットは、漫画雑誌によくある、新人漫画家の初連載前の読み切り作品のようなものだとお考えいただければよろしいかと思います。
※連載中に物語のひとつの結末を提供するのは望ましくないと判断し、プロットを連載終了まで公開停止と致しました。
ご閲覧いただいた方々、特にご感想をお寄せいただいた方には申し訳ございませんが、何卒ご了承ください。(2011/05/07)
なお、感想掲示板でも既に述べたとおり、このSSは実在のバンドである"Pink Floyd"の活動の顛末を元にしておりますが、作者の創作・脚色も多分に加えるものです。
○事前の注意
このSSには、いわゆる鬱展開が多分に含まれることになります。
登場人物が辛い目に遭うことも一度や二度ならずあります。
その点をご了承の上ご高覧ください。
執筆にあたっては可能な限りアニメ本編を復習する所存ですが、設定の齟齬等があったとしてもご容赦願います。
変更しても物語の核心に影響が生じないものにつきましては、なるべく本編に沿うよう訂正する所存です。
作者は過去にチラシの裏にて別名義で一発ネタ一編、それ以外の場所でもニ編ほど短編を執筆した程度で、Arcadiaでの発表はおろか、SSの執筆そのものに慣れておりません。
そのためお見苦しい点等多々あるかとは存じますが、叱咤などいただければ幸いに存じます。
V.I.
○更新状況
プロット(読み切り短編)2011/05/01初出
第1話 "My Generation!" 2011/05/04初出
第2話 "Light My Fire!" 2011/05/07初出
第3話 "Little Wing!" 2011/05/08初出
第4話 "While My Guitar Gently Weeps!" 2011/05/15初出
○誰得と知りつつ書きたくなって仕方がなくなってしまった残念なおまけコーナー
―放課後ティータイムに演奏してもらいたいロックの名曲―
「青い影」(プロコル・ハルム,1967年)
オルガンによって奏でられる、J.S.バッハを思わせる格調高いイントロが印象に残る曲。
ブルースとクラシックの香りが心地良く混ざった曲調と、翻訳されても何が言いたいのか分からない歌詞が特徴的。
澪とムギと梓が好きそうだけど、律の趣味にはちょっと合わないかもしれない。
「ババ・オライリー」(ザ・フー,1971年)
ザ・フーは、律が尊敬する故キース・ムーンと、唯の必殺技ウインドミル奏法の元祖ピート・タウンゼントらが所属する(した)バンド。
2期3話の劇中でも紹介されたとおり、セットを爆破したり楽器を壊したりと無茶苦茶なパフォーマンスで知られるが、楽曲も非常に素晴らしい。
この曲は当時としては珍しくシンセサイザーを導入した意欲作で、重いベースラインが耳から離れない。
「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」(ザ・ビートルズ,1967年)
ビートルズ中後期の傑作で、なんとも気だるげで甘くほろ苦く、ノスタルジックな一曲。
メロトロン(キーボードの一種)とチェロの音色が、現実逃避感全開の曲や詞と相まって、陰影ある独特の雰囲気を醸し出している。
こういう日曜日の午後のような曲が、放課後ティータイムにはよく似合う……気がする。