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雑記帳● ねこのここが好き |
2011.03.19. 一週間ちょい前とはいろいろなことががらりと変わって。 この一週の間でもめまぐるしくいろんなことが変わっているようにも思う、そんな日々をみなさんも過ごされているものと思います。 わたしは東京で暮らしています。なんら被害を受けることもなく、健康です。 こんなサイトで言うのも申し訳ない気もするのですが、被災されたたくさんの方々にお見舞い申し上げます。 わたしは昔から冠婚葬祭が苦手で。 正しく言うと冠婚葬祭の挨拶が苦手です。 挨拶といってもスピーチではなく顔を合わせた時の挨拶です。 なにを言っていいのか分からなくなってしまうのでした。 もちろん言葉は知ってるし、知らなければ人に訊けばいいんですが。 ただ口に出す時いつも「ご愁傷様でいいんだろうか」と後ろから睨まれているような気持ちになります。 「おめでとう」の時はまあ、本人も有頂天だし、わりと別にどうでもいいんですけど。 もっと大きくて複雑であるはずのことを明解な一言で終わらせてしまうのに慣れない。 この歳までそうなら、きっとずっとそうなんでしょうね。 そして恐らく、これがわたしがこんな仕事をしている理由でしょう。 最近の出来事は既に「未曾有の災害」とか「利権にまみれた東電の不手際」とか、それくらいの長さの言葉にパッケージされつつあります。 別にそう言うことに罪があるのではないし、他にどうしようもないし、なにがどうしたというわけでもない。 どうしようもなく手に余る巨大な物事を賢く折り畳むには必要なことです。 いまだ被害は確定していませんが、数千人の命が失われました。 善良なものがこうも脅かされ、奪われたのに、その相手は怒ったところで意味がないと来ている。 その怒りに囚われてはならないけれど、しかし忘れてもいけない。 わたしに「折り畳める」のはこれが限界。 これ以上は言いません。 頑張っていきましょう。 あと、今日はもう一個更新がありまして。 ちょうど震災の起こった日の朝に書いていたものなんですが、タイミングを逸して出しそびれていました(まあ、関係者にチェックをもらっていたというのもあるんですが)。 というわけで、以下(↓)に続きます。 |
2011.03.19. 情報なども出まして、ご存じの方もご存じない方もおられるかもしれませんが。 これは前置きになりますが。 わたしが昔書いていた『魔術士オーフェン』シリーズというのがあるんですが。 一昨年ほどにこれの後日談となるエピソードをこのサイトに(わりと冗談で)掲載していたところ、思いの外に反響をいただきまして。 結果、他シリーズの後日談や未収録原稿(って言い方にも語弊あるんですがそのへんこだわると長くなるので便宜的に)をまとめた限定本というのを出させていただいた、という経緯がありました。 そしてそれを受けて、今年の秋予定で、さらにその続きになるお話を書かせていただくことになりそうです。 多分ですが、単行本で3冊くらいになると思います。 それに合わせて、限定本の中の『オーフェン』の部分、『キエサルヒマの終端』と『約束の地で』『魔王の娘の師匠』をまとめて単行本として出し直すかという検討もしています(分量がアレなので2冊になるかも……)。 後日談を展開するにあたって、この3編がないと意味不明であろうという判断です。 これらのことについてはわたしの中にはまだいくつか迷いはあって、特に「とうの昔に完結したシリーズをまた蒸し返すのはどうなのか」というのは強くあります。 それを理由に前回を限定本ということにさせていただいたわけですから、なおさらです。 一応念のために言っておくと、別に「完結した話の続編やスピンオフを作る」という企画自体に批判的なわけではありません。スターウォーズの膨大なスピンオフなんかはわたしも好きですし。 ただ自分の仕事の仕方とか理想みたいなものをイメージした時、わたしが一番書きたいのは最後の一文なんだよな、というところに落ち着いたわけです。 最後の一文が書きたくて話を書いているから、終わらせるつもりのない話を書くのは嫌だな、という考えでやってきましたし、これからもやっていくだろうと思います。 今回のこれだけは別なのかというと、それも少し違います。 言い訳めいていてお聞き苦しかろうとは思いますが、限定本発売からの一年で「もう買うことはできないのか」という問い合わせが出版社に来続けているらしいというのも理由のひとつです(在庫ないので対応できません……)。 ネットオークションで高値で取引されているらしい、という話も聞きましたが、もちろんそういうのを望んでいたわけでもないんですよね。 ちょっと意固地過ぎたんじゃないかなー、という反省はありました。 みなさんの激励や応援の声を聞くと余計に。 もともとオーフェンの続きの設定は昔からあったもので、ただ、書くべき部分は十分書いたということで完結にしていました。 その後の企画で「レーベル20周年のお祭り的に、完結したシリーズの後日談を刊行しよう」というものが出てきて、それならちょっと面白いかなとためしに書いたのが『キエサルヒマの終端』でした。 その後の成り行きで『約束の地』という、本編の約20年後、次世代のキャラクターが登場する話も書いてみて自分でも少し意外だったのは(これ誰に言っても呆れられるんですが)案外うまく書けるもんだなあ、と。 なんていうか、もっと書けないと思ってたんですよね。 ひとつには、キャラクターたちの立ち位置が一新されたので、前の話の続きでありながらひと味違うと感じられたからかもしれません。 前に完結したものとはまた違う話が書けるんじゃないかなーと。 TOブックス(ティー・オーエンタテイメント)というのが今回、この企画で組んでいます。 わたしも何度か本を出させていただいたこともありますが(さっきの限定本も)、みなさんには聞き慣れない会社名かもしれません。 簡単に言うとエンターテイメント関連のプロデュースやらなにやらを手がけるオフィスで、角川を退社した本田さんという方が代表を務めています。 やたらマニアックな情報で言うと……昔『スレイヤーズVSオーフェン』という企画が雑誌の増刊号っていう形で最初に世に出た時、座談会が収録されていたと思うんですが、そこでなんでかわたしが編集者のHという人を「すげぇ変な人がいる」と話してる箇所があったと思います。その人です。まあ、変な人です。 いわゆる大手の出版社と比べれば規模の小さい会社ですが、変な企画を持ってきたり、無茶なバイタリティみたいなものが面白くて、ちょくちょく仕事させてもらってます。 今回の『オーフェン』についてはいくつかの編集部からコンタクトを受けましたし、もっと突っ込んだ話をした相手もありますが、その中からTOブックスでやる理由というのはわりと単純なことです。 草河さんのイラストを取れる編集部がここだけだったからです。 こう言うと「え、なんで?」と思われるかもしれませんし、本当に物理的に草河さんの仕事を手伝える編集者がここにしかいないというわけではないんですが。 当時の『オーフェン』シリーズの苦労や癖どころも知っているくらい古株の編集者って、実はもう富士見書房にもほとんどいないのですよね。 草河さんは気さくでおおらかな人ですが、仕事については本当に本当にこだわりの人で、その絵を取るのはそんなに簡単じゃないです。いまだに一切PC抜きで仕事している珍しい人でもありますし。 ただ、こだわりにこだわるだけに品質はご存じの通りですし、違う人の絵をつけるくらいだったら今回の企画なんてやりたくないというのはあります。 前の限定本でちょっと惜しく思っていたのは、なにもかもバタバタで作業していたおかげで、イラストを取れる時間があまりなかったことでした。 今回は準備期間をおいて(調子よくいけば)それなりの枚数のイラストが取れればいいな、と計画してもらっています。 そういえばtwitterで「文庫シリーズ楽しみです」という声を結構いただきました。 でも今回のこれは文庫でやるのではなくて、単行本です。 文庫っていうのは基本的には毎月まとまった刊行点数を書店に搬入できないと成立しないので、TOブックスでは不可能です。 まあ限定本のような高額商品にはならないはずですが。 ソフトカバーですし、3月26日発売の『ハンターダーク』ほどのお値段になるようなこともない……と思います。 前回との違いは、わたしがtwitterなど始めて、気軽にみなさんの反応なども受け付けられるようになったこともありますね。 サイトしかなかった頃は「これ実は誰も見てないんじゃないかなあ」なんて思ってたので…… なにかご意見などあれば、いただければありがたいです。 わたしにできることならば可能な限り対応したいと思っています。 ともあれまだ原稿も書き上がっていない状態なので、現段階ではわたしにもまだよく分かってないことも多いです。 告知した以上「やっぱ、やぁめた」ってわけにもいかないですし、責任持ってやろうとは思いますが。 今後もなにか気づいたことがあれば情報など出していきたいと思います。 長文、失礼いたしました。 |
2011.03.04. 年も変わったんだし、せめて週1くらいで更新してかないとなあ。 とか思ってたのにこれですよ! 変わり目といえば、実は一昨日、誕生日でした。 せめて週1くらいで更新していかないとなあ。 とか思ってるのですがもう自分は信じません。 世間では昨日、ひな祭りだったようで。 とりあえず、うちで1番おひな様に近いのはこれです。 下のほうの壇にこっそり置いてあっても気づかれない自信はあります。 なんか、ぼんぼりとかそういう感じで。 もしくはトムクルーズと戦います。 作っときゃ良かったんですが、未組立です。 この頃、このへんの古いプラモに心惹かれます。 実はイデオンほとんど見たことないんですが、子供の頃初めて買ってもらったのが重機動メカのプラモデルだったんですよね。あとロボダッチ。 模型屋の棚を眺めてると見たことないアニメのプラモもたくさんあって楽しいです。 チャンサーとか気になってます。 だって、ゴリラチームのキャプテンチャンスの愛機チャンサーですよ。 ただただ、すげーですよね。 |
2011.01.22. 2011年最大の事件、早くも解決。 これでした。 分かるでしょうか。 こんなんです。キーチェーンにつけてる十徳ナイフ的なやつ。 普段意識しないから気がつきませんでした。 そういや前に飛行機に乗る時も、これのことすっかり忘れてて。 入り口で引っかかって預けたわけなんですけど、返してもらった封筒には『アーミーナイフ』って書いてあって。 まあ確かに他にどう書けばいいんだよっていう話なんですけど、なんかすげぇ悪いもの持ち込もうとしたみたいな雰囲気になってました。 もし仮にあそこで意地でも機内に持ち込もうとしてたら、空港でアーミーナイフを持って暴れた男になってたわけですよ。 「今日ちゃんとハワイ!」と叫んだのを「共産党万歳」に聞き違えられてたら政治犯ですよ、もしかしたら。 怖い世の中ですよね。いや勝手にややこしくしてるだけか。 |
2011.01.21. どうも! あけましておめでとうございました! 2010年の時も思いましたけど2011年ってどうも据わりの悪い数字ですよね。 なんか端数な感じが増していってます。 これ毎年思いそうだなあ。 で、新年なんですが。 年が変わってなにやってるかっていうと、去年の暴食生活が祟って体重がやたら増えてしまっていたのでまた減量してるのでした。 おかげで飢えてます。わびしくおかゆみたいなの食べてます。 まあそれ以外にやってることっていうのも相変わらずなんですが。 ちょっとだけ変わった出来事っていうと、昨日、部屋の床にこんなのが落ちてました。 分かるでしょうかね、これ。 黄色いのは乾いた接着剤。 多分、なにかの機械の足の部分っていうか、部品だと思うんですが、まったく心当たりがありません。 気になっててさっきから部屋を探し回ってるんですが謎のままです。 なにより驚くのは、2011年になって今のところこれが一番大きな事件だってことですね。 さすがにそれ駄目だろって気がするので、このサイトのほうももっと更新してかないとなー、と思うだけは思うのでした。 また毎日更新でもやろうかしら。 思いつきだけで始めて、あとで軽く後悔するくらいのことがしたいですねー。 お正月に映画チャンネルでロードオブザリングを3作一気に見たりしたので、にわかにファンタジー熱とか疼いてます。 歴史語ってるだけで1000年くらい経っちゃうようなやつ。 |
2010.12.16. このページの造り、更新が結構めんどくさいと気づいた… ど、どうにかしよ。そのうち。 そういえばこの前『ベティ・ザ・キッド』の裏話を書こうとして、先にあとがきのネタでも振ってから、と思って書いてみたらその話だけで終わっちゃったというのを思い出しました。(長い) でまあせっかくなので改めまして。 あの連載の目標のひとつが、必要最小限の話数で話を完結させるというものでした。 これは別に単なる思いつきというわけではなくて、流れというのがあって。 もともと常々、ひとつのシリーズを完結させるのに何年もかかるのは好きじゃなかったのです。 長ーいシリーズを書いていたわたしが言うのもなんなのですが……むしろ、だからこそ思ってたのです。 スニーカー文庫で昔書いた『シャンク!』の時も、最初「3年以内で終わらせる」というのを宣言しながら、隔月連載じゃ1冊分書くのに1年かかるじゃんというのを分かってなくて(馬鹿ですね)、結局2年間連載したところで「連載の形だとまとまりそうにない。続きは書き下ろしにします」みたいな始末で。 その時から未練があったのです。 実は『シャンク』でそんなこと言い出したのも、『エンジェル・ハウリング』で「10冊完結で話を書きます」と始めたものの、やってみたら10冊って短くはないな、と感じたからという因果です。 で、さらに『エスパーマン』みたいな数話の読み切りをやるんですが、短く書くっていっても単に短く書くんじゃ当たり前だよなーと。 そんで、『ベティ・ザ・キッド』になるわけです。 これでまた3年じゃ、もう目標と言えないし、半分の1年半だ! と短絡なんですが。 ザ・スニーカーは隔月なので全9話です。 これもただ9話のプロットを書くんじゃつまらないので、わざわざ12話分のプロットを作ってから3話削りました。 没になったネタの1個を上巻書き下ろしの話に流用してます。 あとは確か、フラニーとペンギンの話、流れ者だけで戦車の船団を作って俺たちの国を手に入れるんだと夢見る若造にお年頃のベティが惹かれる話、でした。 書いても良かったかなー。いや、書かなかったからそう思うだけかな。 そういや文庫になる際、最終話を書き直そうかともしました。 もうちょいなんか派手っぽく、山よりでかい超巨大なカニ脚要塞みたいなのが出てきて、戦車の軍隊と戦争だ! 刻の涙とか見ろ! みたいなことにしようかと。 編集部に入稿を待ってもらって書き直しを続けたんですが、結局最初に書いた連載の最終話より面白くならなかったのでやめちゃったという、わりと無駄作業でした。 これはまあ素直に、元のままにしといて良かったと思います。 ところで砂漠のカニ脚装置というと、わたしこれの印象が強いのですが。 ……いや分からないか。 『太陽の牙ダグラム』のデザートガンナー。 予告編で見た瞬間、すっげー強そうだと思ったんですよね。 説得力ですよ。だって脚6本もあるもの。凄いに決まってますって。 プラモデルは、同じ脚を6個も作るのやだなー、とすぐ飽きちゃいましたけど。 実際に劇中で活躍したのかどうかは、なんでかまったく記憶にありません。 子供の記憶って不思議です。 (『そういや』などと言いつつ、実はこの絵が描きたくて始めた裏話なのだと看破する御人もおられよう。しかし自分で覚悟していたより10倍しょぼい感じになってしまって多少悔やんでいることまでは分かるまい) |
2010.12.01. これすごくないですか! 読者の方からの頂き物です。 こういうのってどう作るものなんでしょうね。 編集者に「秋田さんとこのサイトはいつ更新されてるか分からないんですけど…」って言われてしまいました。 それもあるけど、更新頻度が高くないっていうのが問題かなー。 なんかネタないですかね。 遊びみたいな短編とか、できれば載せたいんですけどね。 そういえば思いつきで作った悲願アドベンチャー。 iPhoneで落書き用のアプリを買ったんで、でたらめな絵とかたくさん使ってなんかできないかなっていうだけの代物なんですが。 あれ指で描いてます。 やっぱり思いつきで、昔こんなのあったなー的なゲームブックをネタにしてみたら、なんかやってるうちにこれまた懐かしい心理テストみたいな気分になってきました。いや、テストされてるのはわたしなんですけど。 おまけ。使わなかった絵。 |
2010.11.14. ちょっとやり方を変えて、こんな形で再開してみようかなーと。 ネタがあったら更新。 今回はせっかくなので、文庫本の出た『ベティ・ザ・キッド』の裏話。 あとがきでセグウェイの話題に触れてます。夏くらいにキャンプ場で乗って、楽しかったんですが。 実はあのあとがきを書いた次の週くらいに事故のニュースがありました。 セグウェイ好きが高じて(?)会社のオーナーにまでなったイギリスの富豪が、セグウェイで散歩中、事故で亡くなったというものです。 あとがきというのが、「なにか乗りたいけど、パラグライダーは洒落にならない。もうちょっと安全なやつにしよう」とセグウェイに目をつける話の流れなので、どうなのかなー、まだ入稿のタイミング的には直せるなー、と少し悩み。 結局、考えたらその事故の「9メートルの崖から落下したら危険」っていうのはセグウェイ特有の危険性とは関係ないということで、そのまんまいきました。 あとがきだけだとピンとこない方もいらっしゃったと思うんですが、こんなロケーションです。 フジヤマ! で、こんな感じ。 (これ乗ってるのはわたしじゃないですが) このオフロード用のセグウェイ、最高でも時速20kmくらいなんですけどね。 こんだけ広いとかなり爽快感あります。 おまけ。日焼け画像。 帰り道は激痛との戦いでした… |