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2000年前にも同規模津波 東北学院大調査

 東日本大震災で仙台平野を襲った津波は、約2000年前の弥生時代に起きた津波とほぼ同規模とみられることが、東北学院大の松本秀明教授(地形学)らの研究で分かった。仙台平野は貞観津波(869年)にも襲われている。松本教授は「『1000年周期』と断定はできないが、仙台平野では結果的に1000年に1度、大津波が来ていた」と指摘している。
 研究結果は15日、仙台市青葉区の東北大片平キャンパスで開かれた東北地理学会春季学術大会で発表された。
 仙台市教委と松本教授は2007年、当時の海岸線から約2キロにある「沓形(くつかた)遺跡」(若林区荒井)の発掘調査で、約2000年前の津波に襲われた水田跡を発見。今回はこの時期の海砂の層を調べ、当時の津波がどこまで到達したかを推定した。
 東日本大震災の津波では、荒井地区で約4キロ内陸まで海の泥などの堆積物が確認された。砂浜や浅い海底からの砂は2.3〜3キロ内陸まで達していた。
 弥生時代の海砂の層は最も奥で当時の海岸線から約2.5キロまで到達していた。このことから、弥生時代の津波は内陸3.3〜4.1キロまで達したと推定され、今回の津波に匹敵する可能性が高いという。
 東北大災害制御研究センターなどのこれまでの研究では、東日本大震災の津波は貞観津波を上回る可能性が高いことが分かっている。
 松本教授は「地震のメカニズムや津波の波源が同一かどうかは分からないので、『1000年周期』と断定はできない。法則性の有無とは別に仙台平野では少なくとも1000年に1度、大津波が起きていたことになる」と説明している。
 過去のさまざまな研究によると、慶長津波(1611年)など、規模は不明だが仙台平野は数百年に1度の割合で津波に襲われているとみられている。


2011年05月16日月曜日


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