神流町神ケ原の町恐竜センターで、体長10メートルを超える大型恐竜ギガノトサウルスやティラノサウルスの全身骨格などを展示する企画展「恐竜展2011~神流町に巨大恐竜がやってきた」が開かれている。同センターは「なじみのある恐竜を改めて見直してもらい、その魅力を感じてほしい」と呼びかけている。
同センターは87年5月にオープンし、所蔵する標本類はモンゴル産の中型から小型恐竜が大部分を占めている。企画展は96年の「モンゴル恐竜化石特別展」以来2回目。「大型恐竜を見たい」という要望に応えて開いている。
会期は6月12日までの第1期と同25日~11月27日までの第2期に区分し、展示内容を一部変更する。展示資料は延べ27点を予定。恐竜の全身骨格は、ギガノトサウルス▽ティラノサウルス▽タルボサウルス--など13点。頭骨や部分骨格は、アロサウルス▽カルカロドントサウルス▽イグアノドン--など14点。
タルボサウルスは国立科学博物館(東京・上野)に展示してあったもので、イグアノドン類は00~04年、モンゴル科学アカデミーと日本の共同調査で、モンゴルのフルンドッホから発掘された化石。公開クリーニング作業を藤岡市や九州で行い、05年に米国で行われた古脊椎(せきつい)動物学会で発表された。
月曜休館。入場料は大人900円、小中学生500円。問い合わせは同センター(電話0274・58・2829)へ。【畑広志】
毎日新聞 2011年5月10日 地方版