文部科学省は25日、福島第1原発から半径20キロ圏内の土壌中と空気中の放射性物質濃度を初めて公表した。原発の西北西約4キロの福島県双葉町山田北田で、土壌1キロ当たり38万ベクレルのセシウム137が検出され、20キロの外側で計測された最高値(31万ベクレル)を上回った。
土壌は4月2日に2カ所から採取した。ヨウ素131は、原発の西南西2キロの大熊町夫沢で1キロ当たり100万ベクレルが最高だった。空気は4月2日と18日に計12カ所で採取し、原発の北西約4キロの双葉町前田で、空気1立方メートル当たり310ベクレルのヨウ素131を計測した。原発の敷地境界での法令限度の62倍に相当する。【西川拓】
毎日新聞 2011年4月26日 東京朝刊