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【大リーグ】

松井、野球人生最大の危機 5月早くも4度目のスタメン落ち

2011年5月16日 紙面から

ホワイトソックス戦の先発メンバーから外れ、試合を見守るアスレチックスの松井。試合終了までウインドブレーカーを脱ぐことはなかった=オークランドコロシアムで(共同)

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 【オークランド穐村賢】背番号55が野球人生最大の危機に直面だ。アスレチックスの松井秀喜外野手(36)は14日(日本時間15日)のホワイトソックス戦で5月に入って早くも4度目のスタメン落ち。松井抜きのチームは6−2と快勝し、最後まで代打出場の声もかからなかった。故障以外でここまでスタメン落ちが増えたのは野球人生初の屈辱。開幕前は主軸の1人として期待された松井だが、打撃不振から今やレギュラーは確約されず、その存在感は輝きを失いつつある。

 ウインドブレーカーを身にまとった松井がベンチから戦況を見守る。ここ8試合、5月の声を聞いてから4度目のスタメン落ち。試合後の会見では、チームの快勝劇にもどこか表情がさえない背番号55がいた。

 「仕方がない。出たときにちゃんと結果を残すしかない」。予期せぬ欠場だった。クラブハウスに貼られたラインアップ表に「MATSUI」の文字がない。ゲレン監督は「ナイターの翌日のデーゲームだし、ウィリンハムの出場停止が解け、スウィーニーもバットが振れている、なのでこのような打線になった」と説明。ただ試合のない12日から2日しか挟んでいないうえ、右腕フロイド相手の先発落ちはレギュラー剥奪と受け取られても致し方あるまい。

 松井自身は「常に準備はできている。出る時は出る、休む時は休む。それだけ」と多くは語らないが、出場機会の減少により体調維持も難しい。前日に引き続き、打撃練習中にはセンターからレフト間で入念にダッシュを繰り返し、打撃練習後にも20分ほどケージにこもりスイングを繰り返すなど体のキレを出すため練習メニューを増やした。

 そんな松井に追い打ちをかけるように、今季2度目となる2試合連続スタメン落ちの可能性も否定できない。15日のホ軍戦、相手先発は過去16打数3安打と苦手とする左腕バーリー。今季もこの左腕とは敵地で一度対戦し、3打数無安打と手玉に取られた。ゲレン監督も「15日については打線の右左はあまり考えない」と含みを持たせたが、松井の出場は微妙な状況。レギュラーを確約されなくなった今、チーム内での競争に勝たなければ、その存在感はさらに薄くなるばかりだ。

 ◆追加日程 アスレチックスは、4回終了後に豪雨のため雨天中止となった5月11日のレンジャーズ戦を7月7日に組み込む日程を発表。オールスター直前のレ軍戦は4連戦となる。

 

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