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【東日本大震災関連情報】

福島原発東電作業員 50人弱が「内部被曝」の深刻

【政治・経済】

2011年4月28日 掲載

女性作業員は「上限」越え

 福島原発の多くの作業員が「内部被曝(ひばく)」していることが明らかになった。
 27日、50代の女性社員が内部被曝していることを東電が発表した。女性は屋外で消防隊員を案内したり、免震重要棟内で作業していた。マスクをつけていたが、マスクの隙間から放射性物質が入ったり、マスクの着脱時に吸い込んだ可能性があるという。さらに、2人の女性社員が内部被曝している恐れがあるという。
 東電は「健康に影響はない」とサラッと説明していたが、これは大変な事態なのではないか。「内部被曝」と「外部被曝」とでは深刻さがまったく違うからだ。
「内部被曝が怖いのは、有効な対処法がないことです。外部被曝なら放射線源から遠ざかったり、洗い落とせば避けられるが、いったん体内に放射性物質が入ると取り出せない。しかも、内部被曝しているかどうかは、ホールボディーカウンターで分かりますが、どんな放射性物質を取り込んだかまでは分かりません」(放射線に詳しい医師)
 東電は発表していないが、実は数十人の作業員が「内部被曝」していることが日刊ゲンダイ本紙の調べで分かった。3月下旬、復旧作業にあたっていた3人の作業員が汚染された水につかって被曝し、2人が内部被曝していたケースがあったが、数十人単位での内部被曝が明らかになったのは初めてだ。
 東電の総務部広報センターはこう言う。
「たしかに50人足らずの作業員が内部被曝しているのは事実です。ただ、隠していたわけではありません。今回、女性作業員の内部被曝を公表したのは、国が定めた被曝線量の限度を超えていたからです。男性作業員の上限は250ミリシーベルトですが、女性は『3カ月で5ミリシーベルト』となっている。内部被曝していた女性作業員の被曝線量は17.55ミリシーベルトでした。国の基準では、内部被曝と外部被曝を分けず、トータルの被曝線量しかない。内部被曝した50人足らずの作業員も、上限の250ミリシーベルトは超えていません」
 問題なのは、作業員の多くが「ホールボディーカウンター」でのチェックを受けていないことだ。この先、チェックを受けはじめたら、内部被曝している作業員が続出しかねない。
 さらにヤバイのは、福島県から離れた地域でも内部被曝する恐れがあることだ。千葉県柏市、茨城県守谷市、さらに茨城県つくば市の女性の母乳からも、放射性物質が検出された。
 菅内閣は大急ぎで「内部被曝」に対する対策を打ち出さないとダメだ。
~2011年4月28日以前の記事~

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