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燃料棒の一部溶融、東電が認める 福島第一1〜3号機

2011年4月20日21時32分

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 東京電力は20日、福島第一原発1〜3号機の原子炉内の燃料棒が一部溶融していると認めた。これまで燃料の損傷は認めていたが、溶融については「判断材料を持ち合わせていない」として、認めてこなかった。

 東電はこの日、1〜3号機のタービン建屋地下などで3月30日までに採取した汚染水の成分分析のやり直し結果を発表。燃料が溶融しないと放出されない物質が高濃度で含まれていた。

 1〜3号機は燃料溶融の可能性が指摘されていたが、東電や経済産業省原子力安全・保安院は燃料棒の「損傷」とだけ認めていた。保安院は今月18日、ようやく1〜3号機で燃料を焼き固めたペレットが溶けて崩れているとの見解を原子力安全委員会に報告した。

 東電原子力・立地本部の松本純一本部長代理は保安院の見解を認めたうえで、「燃料の一部が溶けてむき出しになっているところはあると思う。だが、炉心がどろどろに溶けて底部にたまっている状態までは確認できていない」と話した。

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