Lost Hero Heart 失われし英雄の心
序章 英雄、カリスト


2340〜2345年。この世界では、歴史上最も戦死者が多い世界戦争が有った年代であった。

戦場に狩り出された国の国民の数、合計1億人。戦争に加盟した国、30。

戦争の被害にあい死亡した人数、約500万人。

尚、負傷者も入れれば、死亡した人数の6倍以上も居ると言うらしい。

そして、この一億人の内、生き残った人間は約100人にも満たないらしい。
 
そして、この世界規模の戦争で1人だけ、余裕綽々で生き残った人間が居る。その者の名は





「カリスト=レ=メディチ」
彼は銃剣(銃と剣を両方使える武器の事)ロザリオ・ロスト・ハートと言う武器を使いこの戦争の覇者となる

その銃裁きは敵兵をも魅了する程綺麗で、その剣技は大国の主力兵器をも切り裂く凄まじい物であった。

‥‥しかし、彼は戦争が終って、2日後、彼は‥‥謎の失踪を遂げた‥‥‥‥‥。




2360年。12月23日。王国パプデマス、北部。フート区メインストリート。
とても大きな国、物凄い進んでいる国。としか表現の仕様が無い。まず眼に入るのがとても大きな城だ。遠くから見てもまずこの城は眼に入るだろう。
まるで高層ビルの様に大きな建物は他の小さな家を見下ろしている様に見える。この国は東部北部南部西部と分かれており、各部に何十個かの区がある。
各部を簡単に表現すれば、北部はこの国で一番最初に雪が振る場所、この国の最北はとても寒く、たまに物凄いブリザードが起こる。
西部はこの国一番の工業部だ。此処で造られた鋼やゴム、ネジやバネ、化学薬品等が造られる。東部はこの国で一番の商業を持つ部で有る。また、この国で一番人が多い部でもある。南部はこの国の食料を支える部であり、此処で食肉となる牛鳥豚を育て、野菜等が北部東部西部の食文化を
支える。その4部の内、北部。メインストリートでは、クリスマスイブが前日である為か、七面鳥やケーキ、ツリーにクリスマスプレゼント等を売り出している店が多く
クリスマスの為か一児か二児の父親や母親がクリスマスプレゼントを持ちながら、今家に向おうとしている。
フト、ツリーを売り出している電気店に眼をやると、綺麗にライトアップされ、華やかに飾られた樅(もみ)の木が売り出されている。‥‥そんな中、
薄い32V型と書かれ、その下に20万シルバ(この世界共通の通貨1シルバ2円と思ってほしい)と言う高い値段で売り出されたテレビを見て見ると、行き成り
ニュースが始った。世界全体で起こったニュースからスポーツまで色々な情報があったが、此処から人が殺害された等の事を報告するニュースが始る。
アナウンサー「此方は、セントラルニュースです。」
女性のアナウンサーはさっきまでは笑顔でスポーツなどのニュースを伝えていたのとは一変、真剣な表情で起こった嫌なニュースを国民に伝える。
アナウンサー「昨夜未明、フート刑務所から一週間前脱獄した死刑囚、ロビン=ブライアンが、東部の廃ビルで殺害されていたのを発見しました。」
パッ。とアナウンサーがニュースを伝えている所が変り、現場であろう、ロビンと言う男が殺害されたらしきビルが映し出される。其処は壁が崩れそうな位罅が
入っており、まず人が住むことが不可能なくらい壊れている。其処には、立ち入り禁止と書かれたテープが張られており、警察達がこのビルを調査している。
アナウンサー「このパプデマスで最近起こっている銃で足等を狙撃し、剣で顔や腹部を切り裂くという、残酷な殺人事件を起している犯人と同じ殺し方を
していると発表し、この事件の犯人は、最近起こっている無差別殺人事件の犯人だと断定されました。」
そして、此処を通り過ぎる筈だった、黒い無字のコートを着用し、death scythと刺繍されたズボンを履き、髪が茶色で、マフラーをした男がこのテレビを見て
立ち止まる。
謎の男「‥‥‥‥。」


12月22日。時刻不明。東部の廃ビル。
時は昨夜、事件が起こる前の東部の廃ビルである。しかし、夜の無人の建物と言うのは非常に怖い雰囲気を醸し出す。昼間は大して怖くは無さそうだが
夜になると非常に怖くなる。更に、壊れていると言う更に怖くするオプションもついて肝試し等には持って来いだろう。
コッコッコッ。と硬質な、音が聞える。硬質な音の正体は、コンクリートの上で、革靴を着用し歩いた音であった。この靴を履いた人物はどうやら男性のようだ。
そして、この男性はこの廃ビルを上まで見上げる‥‥何を思うかは解からないが、きっと常人には理解し難い事なのだろう。
謎の男性「‥‥‥‥。」
謎の男性の正体はどうやらあのニュースを放映したテレビの眼の前で止まった男であった。男はビルを数秒見上げた後、辺りを見回す。
謎の男性「‥‥階段は、何処だ?。」
男の捜していたのはどうやら階段を探す為であったらしい。少し辺りを見回すとお目当ての階段を発見する。
謎の男性「‥‥。」
コッコッコッ。男は階段を見つけると直にその方向に行き、階段を上る。男はこの常人なら何の用もないビルに一体何の用件が有るのだろうか。
しかしそれは、手に持った銃剣が全てを物語っていた。恐らくは殺人だろう。
そして男が3階まで上ると。4階に行く階段に囚人服を着た1人の男が震え、何か恐ろしい者を見た様な眼で此方を見てくる。
恐らくこの男が殺害されたロビンと言う男であろう。
ロビン「ななななな、何だよ!!。何なんだよ!!。」
男はかなり震えた声で謎の男と話す。
謎の男性「‥‥ロビン=ブライアンだな?。‥‥違うか?。」
チャッ、と謎の男は銃剣をロビンに向ける。ロビンはその瞬間震えが激しくなり、涙が出てくる。
ロビン「そそ、そうだよ!!。な、何なんだよ!。アンタ、誰だよ!!。」
‥‥パッ。男の口が静かに開く。そして、この男が言った言葉は、信じられない物だった。

謎の男性「‥‥カリスト。」

ロビン「!?!!?。」
驚くのは無理も無い。嘗ての大戦争でこれ以上に無い功績を挙げ、軍神とまで呼ばれ、一時は世界中にその名を轟かせ、何処かの国では、
カリスマ=カリストと定義する所を出現させるほどの男が今眼の前にいる。この男の正体を聞いた瞬間男は、涙をボロボロと流し、鳴き声を上げようとしていた。
謎の男性「‥‥フレズヴィール=カリストだ。」
バキュゥンッ!!!!
男がそう言った瞬間、銃剣が火を噴き始める。銃剣から放たれた銃弾は、ロビンの足元に直撃する。ロビンの足元のコンクリートは、
完全に貫通し、綺麗な風穴が開いている。そして、ロビンはカリストが言った謎の言葉など気にもせずに。
ロビン「う‥‥うわ。ウワアアアアアアアアアアアアァァァァアァアアアアアアァァァァァァァアアアアアアァァァァァァッッ!!!!!!!!!。」
ダダダダダッ!!!。ロビンはこれを見た瞬間、猛ダッシュで4階へと逃げ始め、大きな声を上げながらカリストから逃げる。‥‥がカリストはこれを逃さず
カリスト「‥‥逃さん。」
チャッ。片手でロビンの体の一部を狙い、銃剣のトリガーを押し始める‥‥そして。
バチュウゥゥンッ!!!。銃剣が放った銃弾はロビンの左足を貫通し、そこから左足を打たれた瞬間、銃が空けた風穴から血がボタボタと流れ、激痛が走り始める。そして、ロビンは余りの痛さにもう一歩も歩く事も出来ず、バランスを崩しその場に倒れる。
コッコッコッ、とカリストは革靴の音を何も無い廃ビルに響かせながら近付いて来る。この男にとって、今の状況からすればこの革靴の足音は、死神が近付く様な
音と同じだろう。今から死ぬ者にとって、この革靴の音は死へと一歩一歩近付いて来る様な音に違いない。
ロビン「や、‥‥止めろオオオオオオオオォォォ!!!。」
男は最後の足掻きなのかは知らぬが、カリストに命乞いをする。しかしカリストはこの男の懇願する姿を鼻で笑い、足掻きの言葉をまるで無視し、革靴の音を
響かせながら近付いてくる。ロビンは一歩一歩大きく響き、近付いてくる革靴の音にどれだけ恐怖してるのだろうか。地震で揺らされたかのように震えている。
ロビン「何で‥‥何でこんな事するんだよ!?。御前は何も関係ねぇだろぅ!!。御前は‥‥俺に何をしたいんだよ!!??。」
ロビンが大声で問いだした質問にカリストは、迷う暇も無くこう答える。
カリスト「‥‥俺は、御前に裁きを与えに来た。」
ロビン「な‥‥!!。」
カリスト「俺は、法律、ルールに基づいた殺人、神以外に人に裁きを与える事が許された唯一の人間。」
ロビン「そんな都合のいい事言うんじゃねぇ!!。」
ロビンは大声でカリストに怒鳴り始める。
ロビン「てめぇは、人を殺してぇだけなんだろうが!!。その為に、死刑囚の俺を殺そうとしてるんだろうッ!!。」
カリスト「‥‥前者は全く持って違うが後者は半分正解だ。」
ロビン「!?。」
カリスト「そう、御前は死刑囚だ。御前は死刑囚と言う称号がついた限り、脱獄して、行方を眩ませない限り、必ず殺される。御前の言ったとおりだ。
俺は死刑囚である御前を今、殺そうとしている。」
                              ソイル=ロザリオ
機械のように無機質な音がロビンの耳に聞える。そして、その音が聞えて直に。
ブゥゥンッ!!。カリストの持つ銃剣の口径の下、即ち剣を装備して戦う所から、サバイバルナイフの様な光が現れる。その長さは、20cmある口径の
3倍位はある。‥‥SF映画等に有るビームサーベルと言う物と全くもって、同じに見える。
ロビン「や、‥‥やっぱりそうじゃねぇか!!。御前は人を殺してぇから、死刑囚を、」

         何度言った解かる?
ピタッ。ロビンは全てを言い切る前に発言を終えてしまう。‥‥無理も無い。ロビンは首にビームサーベルを突き付けられ、脅された状態にあるのだから。
カリスト「御前は死刑囚だ。御前は、法律にきつく縛られている民間人でも殺せる位まで堕ちた存在。それに、御前は人を殺してその上、脱走までしている。
‥‥このまま御前を自由にさせて置けば、御前が起した大罪がまた起きるのは明白。だが、」
ロビン「ヒッ‥‥。」
スゥッとカリストは更にビームサーベルをロビンの首元に近づける。
カリスト「今此処で御前を殺して置けば、この国で死ぬ人が少なくなるのは全てに普遍した事実。‥‥終りだ。貴様が信仰する神に最期の祈りを捧げる事だな。」
ロビン「‥‥神様ぁ!!。この、狂った野郎を、殺してくれぇ!!!。」
男は力一杯叫んだ。だが、カリストはその一声を聞いて、何秒かすると。











時間だ。所詮愚か者が捉えたイメージの神など、虫の良い願いを叶える為だけ
の存在に過ぎない。‥‥‥空想だけの存在に‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥



         俺は殺せない



ザシュウッ!!!!。ビームサーベルは、今一番近い人体の場所、即ち首を一刺しする。首を一刺しされたロビンは、眼の色を黒から一気に虚ろな白色に変え
舌を出してその命を絶たれた。ズシュウッ。ビームサーベルが抜かれると、ブシュウッ!。と勢い良く血が噴出し、カリストの顔に一滴、赤い血がかかる。
カリスト「‥‥いざとなった時に神頼みにするのは、悪人の、悪癖だな。」
ズシュウッ!!。カリストはビームサーベルで首を横一文字に切り裂く。ズパッと首は一気に切断され宙を舞う。そして続け様に。
バシュゥンッ!!!!。と頭を狙撃する。完全にゼロ距離から放たれたので威力は大きい。肉は、完全にボロボロになり、
ボトボトと脳や眼球を落し、パラパラッ、と歯を落し。大量の血が、色水を含んだ水風船を爆発させたように辺りに散乱させた。
カリスト「‥‥‥‥。」
カリストは今向いている方向から逆の方向を向き、階段を下りてこの場を去っていく。そして、この階に残されたのは、無残にもぶちまけられた人の頭に入っている
物がぶちまけられた風景と、頭を切断された首から噴水のように血を噴出したロビンの姿だけであった‥‥‥。

そして時は元に戻り12月23日。
カリストは自分で起した事件のニュースを聞きながら歩行者専用道路の一番端っこで立ち止まる。ニュースは殺され方や現場の状況などを詳しく国民に伝えて
最後の占めは、辺りに飛び散った血の背景を写して、この現場説明を終えた。そろそろこの事件の説明が終る頃合だ。
‥‥次のニュースに映った。また別の殺人事件の事を国民に伝えている。自分の起したニュースを聞き終えると、カリストはまた何処かへと動き始める。
カリスト「‥‥。」
カリストは寒くなって来たのか、自分の手をコートのポケットに突っ込み、一呼吸、白く普段は眼には見えぬ息を吐きながら歩く。
‥‥ふとカリストはこのクリスマス時の、この街の人の声に耳を傾けてみる。‥‥男の声。女の声。子供の声。老人の声。勢いの良いくじ引きの男の声。
ケーキを売る女の声。色々な声が聞える。カリストは何を思うのか、立ち止まり、大きな溜息をついてまた歩き始める。
カリスト「‥‥寒くなって来たな‥‥。」
カリストは早歩きでこの歩行者専用の道を歩き始める。そしてカリストは歩行者専用の道の横、誰も居ない路地へと続く道に進み始める。
此処は普段から太陽の当る所が少なくそれに、通る人も居ない。‥‥カリストの家は、この路地のとある一角にあるらしい。‥‥カリストは早歩きを止めると。
???「キャアアアアアァァァァァッ!!!。」
女性の叫び声がエコーとなって、突如カリストの耳に聞え始める。‥‥何か有ったのだろうか?。などと思いながらカリストは声のした方向に進む。
そして、それらしき者を発見した。叫び声を上げたであろう女性は、3〜4mの高さの壁を背にされているので、逃げられない状態にある。
そして、叫び声を上げる元となったであろう人物が居た。男性は右手にスタンガンを持ち、左手に刃渡り30〜40cm位のナイフを持ち、女性にナイフを突きつけている。
謎の男「ハァ‥‥ハァ。叫び声を上げても無駄だ。此処はメインストリートから遠く離れた場所にある。御前の声などメインストリートまでとても届くものじゃない。」
カリスト「俺の耳には届いたがな。」
異常者「‥‥あぁ?。」
異常者が後を向くとカリストが自分の視界に入る。カリストは、異常者が後をみたら、コッコッコッと革靴の音を響き渡らせ近付いてくる。
カリスト「‥‥オイ。その女を放してやれ。」
異常者「アンだとぉぉ?。」
カリスト「その女は嫌がっている。‥‥見ると、御前はその女性を殺そうとしている様に見える。‥‥早く放してやれ。見れば御前はまだ殺人がまだらしい。
‥‥その女を放したら見逃してやる。さっさと放せ。」
異常者「テメェ。俺に指図するとは良い度胸じゃねぇか。この女を放せだぁ?。」
ブンッ。異常者はナイフを首に目掛けて振る。だがカリストはそれを読んでいたのか、バックステップでそれをよける。
カリスト「‥‥‥それ以上は悪乗りしない事だな。此処で、俺がお前を殺したら、俺は正当防衛と言う形で助かり、御前は一番憎む者を死刑で殺されなくなる
‥‥後悔を残して死ぬのは苦痛の極みだ。早く放せ。」
異常者「‥‥御前が、俺を殺すぅ?。」
グググ。異常者はナイフを強く握り、スタンガンをしまい、護身用の電磁ロッドを取り出し、縦に振る。
異常者「上等じゃねぇか。殺せる物なら殺してみろよ?。」
カリスト「‥‥チッ。」
カリストは拙い状況になったのか、舌打ちを出し、女の方を見る。
カリスト「オイ、女。」
女性「あっ、‥‥ハイ。」
女性は、カリストの呼びかけに答える。
カリスト「俺がコイツを引き付けてる間に、この場から逃げろ。良いな。」
女性「アッ‥‥ハイ!。」
異常者「ウォラァ!!!。」
ブンッ。異常者は電磁ロッドでカリストの水下を思いっきり突くが、カリストはそれをまた、バックドロップで避ける。そしてバックドロップを終え着地した後。
カリスト「今だ。」
ダッ。女性はカリストの一声で直にこの場を離れた。‥‥カリストは辺りを見回して、辺りに何かあるかを認識する。
カリスト「‥‥何も居ないか。」
そして、曲がり角を曲がり、女性の姿が見えなくなった後、コートの後にベルトで落ちない様に固定し、背負ってあった銃剣を取り出す。
カリスト「望みどおりに、殺してやる。」
                            ソイル=ロザリオ
ブゥゥン。カリストは、銃剣の、剣を装着して戦う部分から、ビームサーベルを出現させる。そう、あのロビンを殺したあのサーベルだ。
異常者「‥‥ッ。」
異常者はこの異質な武器に驚き、少し戸惑っている。そしてカリストは眼にも止まらぬ速さで。
ビュンッ!!!。と琴の弦を押さえて鳴らした様な音が、異常者の耳に聞える。
ボロッ。パアンッ!。カリストはビームサーベルを異常者が持つ武器に向って斬っていた。あの、見るからに強そうなナイフは、刀身の半分以上が
熱した銅の様な色で地面に落ちて、その熱に耐え切れず熔け、電磁ロッドは斬れたと同時に、回線の一つが外部のとんでもない熱で壊れバチッ、バチッ。
とショートした回線の様な音をしている。
異常者「ヒッ‥‥ヒイイイイイィィィィッ!!!!。」
異常者はこれを見て、尿を漏らし、泣きながら、一歩一歩近付いて行くカリストに怯え、壁際へ追い詰められていく。
異常者「わ、‥‥解かった!!。あんたが強いのは良く解かった。‥‥頼むから、俺を殺さないでくれぇ!!!。」
カリスト「何を今更?。殺せる物なら殺してみろ‥‥こう言ったのは紛れも無く御前だ。俺は、今御前の望みを叶えようとしているのだぞ?。それを今更否定
しようなどと。」
異常者「い、‥‥嫌だぁ!!。俺は、まだ死にたくねぇよぉ!!。」
カリスト「‥‥俺は、御前に3回と言う、生き延びるチャンスをくれてやった。‥‥だが、御前はその三つのチャンスを全て否定し、死ぬ事を選んだ。」
コッ。カリストは一歩のみ、異常者に近付く。一歩近付いたカリストを見て、異常者は「ヒッ」と情けない声を発する。
カリスト「御前は、馬鹿だ。3つもあったチャンスを全て潰し、今になって命乞いをしている。‥‥どんなに心の広い奴も、3回も気に障ることをされたら
激怒する物だ。」
スウゥッ。カリストは異常者の横腰にビームサーベルを近づける。‥‥今にも火傷しそうな熱が、異常者の上半身に、ジンジンと感じる。
カリスト「御前はそれを知らなかった。故に今この状況に当る。‥‥愚か者め。そのふざけた思考もろ共、断ってくれる。」
ズシャアッ!!!!。カリストは一気に異常者の横腰を横に斬り、異常者の上半身を、宙に浮かせる。
異常者「ウギャアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァアッ!!!!!!!!!!!。」
異常者はこの世のものとは思えない叫び声を上げ、宙に舞う。
カリスト「‥‥‥。」
ドシャッ。まず最初に落とされたのは、異常者の、首が無い上半身だった。上半身は、腹を立てに切り裂かれ、十二指腸の全てがパックリと見える様になっているまだ、首から血が吹き出ている。‥‥が、この血が停止するのも時間の問題だろう。
ボトッ。次に落ちて来たのが額を完全にビームサーベルで貫かれた後がある、異常者の頭であった。
異常者は目を白くし、舌を出して、気持ち悪く死んでいる。
‥‥そして、未だに直立する、異常者の脚は、横から来た風により、ゴトッ。と倒れる。

そしてカリストは、この異常者だったこの物体を見下し、何秒かすると。
カリスト「‥‥‥。」
ザッ。カリストは壁が行く手を塞ぐ道に進む訳もなく、逆方向に歩き去って行く。


‥‥10分後。ダッダッダッ!!。何者か、誰かが、全速力で走る音が聞える。その音の正体は、体格の良い、ピストルを持った警官と、さっきカリストが逃した
あの女性が2人で走っていた。警官は、顔に大量の汗をかきながら、息を切らして走っていた。‥‥向う先は、そう、あの路地であった。
警官「(拙い。既に彼女が私に通報して10分も経った‥‥聞けば、余り強そうに見えないという男らしいが。‥‥‥電磁ロッドとナイフを持った敵に丸腰で
戦うなんて‥‥自殺行為の他ならない)」
ダッ。警官と女性は、曲がり角を曲がり、あの壁が行く手を阻む、あの道へと着いた‥‥が、其処に居たのは、カリストの死骸ではなく。
女性「え‥‥。」
警官「こ‥‥これは。」
‥‥そう、遠くから見て解かるとおりだ。頭を切断され、足も切断され、腹を切り裂かれた十二指腸をパックリと見せた上半身、そして辺りには
夥しい量の血の量。そう異常者の死体だ。‥‥辺りには、その死体の腐った肉を食うために群った、蟻や烏、蝿。そして、この女性は知っていた。
これは、カリストではなく、異常者がやられた事を‥‥
女性「きゃ‥‥キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァッ!!!!!!!!!。」
女性は、さっきとは比べ物にならない程の大きな声で叫び、余りにもショッキングな物を見て、失神する。警官はそれを見て大丈夫か、と口に出して言いそうな表情で、
警官「な‥‥君!!。大丈夫か!?。‥‥クッ。一刻も早くこれを伝えなければ!!。‥‥迂闊だった!!。異常者を殺したのが‥‥‥。」





            
あの、ロザリオ・ロスト・ハート使いだったとは‥‥!!

コッコッコッ。聞き覚えの有る革靴の音。そう、既に背中に銃剣を固定し、革靴の音を響かせて歩くカリストの姿であった。
カリストは既に、警官から遠くはなれ、自分の家へと向かっていた。カリストは、あんな一面を見せていた面影は跡形も無く、無表情で誰も居ない路地を歩き続ける
カリスト「‥‥俺は、悪くは無い。そう‥‥俺は、正義だ。」
そう呪文のように呟くと、カリストは自宅へ続く道を歩き続ける。常人には、理解しがたいことを考えながら‥‥。






この物語は、自分を悪だと認めず、その行為を悪だと

認めず、自分の行った事を正義だと過信する

男の物語である‥‥‥‥‥‥‥。


To Be Continued‥‥‥





Post Script(後書き)
クロ「この小説、何故か知らないけど、書いてて楽しかった。」
ジャンク「あぁ、それはアレだな。御前の感性が異常なんだよ。きっと。」
クロ「わぁ。久し振りの作品が異常の2文字で片付けられちゃったぁ(激怒)。」
ジャンク「それにまえまで、続く、だったのを、英語に変えちゃってぇ。‥‥良く見ると後書きもかよ。」
クロ「五月蝿ぇ。俺のバイブル(電子辞書)にのってるんだから真実だ。」
ジャンク「既に電子辞書がバイブルって時点でおかしいな(ていうかそれが御前にとっての聖書かよ?(バイブルとは聖書と言う意味です)
クロ「‥‥まぁ、こんな無口な奴が主人公だから、俺作るの楽だわ。(‥が殆ど台詞です)。」
ジャンク「うわぁ。手抜きしまくり。」
クロ「後、俺もSMASH!氏の真似事(敵キャラの能力表)みたいなことをしてみた。」

ジャンク「まぁ、一応、全てが謎、と言う設定だから全部晒さないけど。」

フレズヴィール=カリスト。
使用武器、ロザリオ・ロスト・ハート。
説明。伝説の英雄、カリストが使った伝説の銃剣。ライフルモードとサーベルモードと言う物があり、ライフルモードは、大型の重火器をも超える威力を持つ銃に
なる。サーベルモードは、近距離で使用される武器の中では最も最強とされる武器になる。どれも強力だが欠点を言うならばそのモードを二つ一変に使う事
が出来ないという点ぐらいで、後は銃としても、剣としても最高の傑作である。
服装、黒い無字のコートを着用し、death scythと刺繍されたズボンを履き、髪が茶色で、マフラーをしている。
年齢、不詳。
身長、体重、不詳。
過去、不詳。
行動。
詳しい事は解かっていないが、過去に人を殺している、といった過去を持った人間を殺している以外全く解かっていない。
目的、不詳。
パラメーター。
打撃攻撃力、A。
打撃防御力、BBB
射撃能力(命中率、銃の威力、銃の扱い方、その他諸々)、SSS
射撃防御力、BBB(一応軽い素材で出来ている防弾チョッキを着用している。
斬撃攻撃力、測定不能。
突撃攻撃力、測定不能。
断攻撃力、測定不能。
???、未知数。