さよなら、アート列車‐。西脇市出身の世界的な美術家横尾忠則さんがデザインしたJR加古川線のラッピング電車「見る見る速い」が15日、運行を終えた。西脇市駅ホームで記念式典があり、住民や鉄道ファンが、大きな目玉が描かれた名物電車との別れを惜しんだ。
ラッピング電車は、2004年の加古川線電化に合わせ登場。加古川‐西脇市駅間を、2両編成で計4種が走っていた。「見る見る速い」は第1号で、沿線では「目玉電車」と呼ばれた。しかし、車両は8年ごとの定期検査で塗装やラッピングをはがすため、今月から来年11月ごろにかけ、順次姿を消すことに。
横尾ファンという会社員(43)は大阪府吹田市から駆けつけ「姿を消すのは残念だが、最後に一目見られてよかった」と話していた。
(堀井正純)
(2011/05/15 20:40)
Copyright© 2011 神戸新聞社 All Rights Reserved.