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しずちゃん韓国で腕試し 今夏に初の海外遠征

 1回、歯を食いしばりストレートを打ち込むしずちゃん(右)=西宮市内(撮影・石湯恒介)
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 1回、歯を食いしばりストレートを打ち込むしずちゃん(右)=西宮市内(撮影・石湯恒介)

 女子ボクシングミドル級でロンドン五輪出場を目指す、南海キャンディーズのしずちゃんこと山崎静代(32)が15日、日本アマチュアボクシング連盟第1次女子強化合宿(西宮市)の最終日でスパーリングを行い、2日続けての“TKO勝ち”を収めた。ライトウエルター級の吉野舞(26)から3度のスタンディングダウンを奪い、2ラウンド途中でレフェリーストップの圧勝。夢の舞台へまた一歩前進したしずちゃんは今夏、初の海外武者修行となる韓国遠征が決定した。

  ◇  ◇

 しずちゃんの重くて鋭いパンチが、2日続けて火を噴いた。2分3ラウンドのスパーリング第1ラウンド。繰り出した右カウンターを相手の顔面にヒットさせ、スタンディングダウンを奪うと、2ラウンドでも連打を決める一方的な展開に、連盟関係者がストップを指示した。

 吉野は2階級下のライトウエルター級とはいえ、14日の強化試合で同級選手を撃破した強敵。同じく14日にマスボクシングで“TKO勝ち”したしずちゃんは、この強敵相手にもひるむことなく序盤から積極的に手を出し、ペースをつかんだ。

 「ガードとか足の運びとか考えていたけど、気持ちが高まってガンガンいっちゃいました。どうやってダウンを取ったかも覚えてません」。無我夢中の結果が吉と出て、白い歯がこぼれた。指導する梅津正彦トレーナー(42)も「相手は格上でやられるんじゃないかと思っていたが素晴らしかった」と評価した。

 五輪へと前進もさらなるレベルアップのため、今度は海外へと赴く。国内はライバル不在で実戦不足とあって、陣営は8月の第2次合宿前に韓国遠征を計画。連盟の山根明会長は「韓国の連盟から内諾をもらっている。去年の世界選手権にミドルで出た選手と対戦させたい」と明かした。

 強豪との対戦を望むしずちゃんは「日本ではあまり試合ができないので、海外で未知の相手と戦うのは楽しみ」と気合。世界の強さを肌で知るチャンスに腕をぶした。

(2011年5月15日)

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