政治【防衛オフレコ放談】白昼堂々「尖閣占領」 極秘有事シナリオの重大欠陥+(1/3ページ)(2011.5.15 18:00

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【防衛オフレコ放談】
白昼堂々「尖閣占領」 極秘有事シナリオの重大欠陥

2011.5.15 18:00 (1/3ページ)
巡視船「みずき」に衝突する中国漁船 =巡視船「みずき」から撮影 (YouTubeから)

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巡視船「みずき」に衝突する中国漁船 =巡視船「みずき」から撮影 (YouTubeから)

 防衛省が作成した対中有事極秘シナリオが明らかになった。尖閣諸島(沖縄県)が白昼堂々と占領されて幕を開け、宮古・石垣両島も武力侵攻され、自衛隊が奪還作戦に入る-。これが全容だが、シナリオ研究には重大な欠陥がある。実は、シナリオに沿い尖閣を奪還することは事実上不可能とみられるためで、菅直人政権の「不作為」がいかに罪深いか浮かび上がってくる。

 紙面に反映できなかった内容を加え、シナリオをおさらいしておく。

《シナリオ(1)》

 漁民を装った中国の海上民兵が白昼堂々と尖閣諸島に不法上陸。すかさず世論戦も仕掛けてくる。世論戦に心理戦と法律戦を加えた三戦は、中国の新たな軍事戦略の柱だ。ここでの世論戦は「漁船が難破した」と国際社会にアピールすることが想定されている。

 沖縄県警の警察官が尖閣に乗り込み、入管難民法違反の現行犯で偽装漁民を逮捕。海上保安庁の巡視船も周辺海域に展開する。

《シナリオ(2)》

 中国は国家海洋局の海洋調査船「海監」を派遣。海監は大型・高速化が進み、海保の巡視船では排除できないと判断し、海上警備行動発令で海上自衛隊の艦艇や航空機が出動する。

 中国は「日本が不当な軍事行動を仕掛けてきた」と主張。またも世論戦だ。人民解放軍が創設以来、重視してきた心理戦でもある。宣伝や威嚇により相手の抵抗意志をくじくことを目的にしているからだ。

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巡視船「みずき」に衝突する中国漁船 =巡視船「みずき」から撮影 (YouTubeから)

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