浜岡原発 海水400トン混入か
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浜岡原発 海水400トン混入か

5月15日 23時51分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

5基すべての運転が停止した静岡県御前崎市の浜岡原子力発電所で、5号機の原子炉を通る水に海水が混じったとみられるトラブルで、中部電力が調べた結果、「復水器」と呼ばれる設備の配管が損傷し、およそ400トンの海水が原子炉などに流れ込んだ可能性があることが分かりました。このトラブルで、放射性物質は外部に漏れていないということですが、中部電力は、5号機の原子炉が海水で傷つかないよう対応することにしています。

中部電力は、菅総理大臣から、浜岡原発のすべての原子炉の運転を止めるよう要請されたことを受け、4号機を停止させたのに続き、14日に5号機の運転も止め、5基すべてが停止しました。5号機では、14日の午後4時半ごろ、原子炉を通る水に不純物が混じっていることが分かり、中部電力が詳しく調べていました。その結果、原子炉で出来た蒸気を海水を使って水に戻す「復水器」と呼ばれる設備の配管が損傷し、およそ400トンの海水が原子炉などに流れ込んだ可能性があることが分かりました。このトラブルで、放射性物質は外部に漏れていないということです。中部電力は「400トンの海水は、原子炉に大きな影響を与えるものではない」としていますが、今後、5号機の原子炉が海水で腐食して傷つかないよう、塩分を取り除くことにしています。