沖縄の本土復帰から39年となる15日、アメリカ軍普天間基地がある沖縄県宜野湾市では、県内に集中する基地の撤去を訴えて平和行進が行われました。
沖縄は昭和47年5月15日に本土に復帰し、15日で39年となります。平和行進は、基地のない平和な沖縄の実現を目指そうと、本土復帰の日に合わせて毎年行われ、ことしは労働組合などからおよそ3200人が参加しました。参加者は宜野湾市役所を出発したあと、アメリカ軍普天間基地を取り囲むように行進し、基地のゲート前では、早期返還などを求めてシュプレヒコールを挙げました。続いて集会が開かれ、安里猛市長が「住宅の上空を軍用機が飛び続け、騒音被害や墜落の危険性が全く解消されていない」と述べ、普天間基地の返還と県外への移設を訴えました。また集会では、基地を名護市辺野古へ移設するとした日米両政府の合意の撤回を求める決議が採択されました。参加した60代の女性は、「復帰前は基地が縮小されると期待していたが、今も状況は変わっていない。これからも基地の撤去を求め続けていきたい」と話していました。沖縄では、今も在日アメリカ軍基地の7割以上が集中し、アメリカ軍兵士による犯罪や軍用機による騒音被害が問題となっています。