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香川が復帰いきなりゴール演出/ブンデス

<ブンデスリーガ:ドルトムント3-1フランクフルト>◇14日◇ドルトムント

 右足小指付け根を骨折していたドルトムントの日本代表MF香川真司(22)が、約3カ月半ぶりの復帰戦でいきなり結果を出した。リーグ最終戦となったフランクフルト戦の後半43分に途中出場。同45分に3点目の起点になるパスを出し、勝利に貢献した。

 優勝セレモニーを待ちわびるサポーターの前で、香川がいきなり魅せた。後半45分、右サイドでボールを受けると、前線に駆け上がったFWレヴァンドフスキに迷わずパス。FWバリオスが頭でクロスに合わせ、復帰戦出場わずか2分で、ダメ押しとなる3点目の起点となった。

 1月25日のアジア杯準決勝韓国戦で右第5中足骨(小指付け根付近)を骨折して以来、109日ぶりのピッチ。リーグ戦では昨年12月18日のフランクフルト戦以来、約5カ月ぶりの出場だった。前半戦の立役者がピッチに立つと、8万人の大観衆から「シンジ」の大合唱が起きた。交代直後には前線に飛び出してゴールを狙うなど、ブランクを感じさせない動きで、残留を目指すフランクフルトの息の根を止めた。

 骨折後、東京都内でリハビリを続けていたが、東日本大震災で復帰プランが狂った。都内の電力事情などの影響で、思うようにリハビリが続けられない日々。香川は自ら古巣C大阪に電話を入れ、クラブハウスとグラウンドの使用を願い出た。「チームの邪魔はしませんので、施設を貸してもらえませんか?」。

 3月下旬にドイツにたつまでの約1週間、古巣でリハビリに励んだ。チームが午前中に練習をする日には「時間がかぶらないように」と、午前7時過ぎから1人で筋トレをしたこともあった。そんな強い思いが、この日の復帰にもつながった。右腕には喪章が巻き付けられていた。

 祖父が他界し、優勝が決まった4月30日のニュルンベルク戦では歓喜の瞬間に立ち会うことはできなかった。だが、この日は試合後の優勝セレモニーで日の丸を体に巻き、高々とマイスターシャーレ(優勝皿)を天に掲げた。欧州移籍1年目からチームの主力として大成長を遂げた。来季は憧れだった欧州CLにも出場する。世界最高峰の舞台でも頂点の座を目指し、さらなる飛躍を続けていく。【鈴木智貴通信員】

 [2011年5月15日8時58分 紙面から]

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香川真司

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