2011年5月15日22時38分
東京電力は15日、福島第一原発3号機に、核反応を抑えるホウ酸を水に混ぜて注入した。1、2号機でも準備している。ホウ酸は原子炉内で連鎖的な核反応(臨界)を抑える効果がある。事故発生直後にも入れたが、炉心を冷やすための注水でホウ酸の濃度が薄まっていると考えられ、念のために足すという。
3号機は原子炉圧力容器内では今は臨界は起こっていない。しかし核燃料の余熱によるとみられる温度は安定していない。圧力容器の下部温度は15日正午現在で139度。一時上昇するなど変動が続いている。