民主党県連の原口一博代表(衆院1区)と大串博志副代表(同2区)は14日、党公認で当選した県議が独立会派を作ったことなどを受け、代表と副代表を辞任する意思を表明した。県連は倫理委員会を設置して取り扱いを協議する。県連が倫理委を立ち上げるのは初めて。
同日佐賀市内で開かれた党県連常任幹事会で表明した。県議会では藤崎輝樹氏(佐賀市区)が当選後、同党公認県議が所属する会派の県民ネットワークを離脱し、独立会派の一力会を設立している。原口代表は「民主党の原点である『感謝、協力』が揺らいでいる。それも私自身のリーダーシップ(不足)によるところが大きい」と説明。大串副代表も「党務担当として、県連の体制を作りきれなかった」と述べた。
県連は週明けにも園田泰郎代表代行を委員長に倫理委員会を立ち上げる予定。同委員会では藤崎氏らの処分を検討後、6月中に辞意の取り扱いについて結論を出す考え。【蒔田備憲】
毎日新聞 2011年5月15日 地方版