2011年5月4日に行われた葵祭・斎王代女人行列御禊神事(行列)です。
毎年5月15日に行われる上賀茂神社・下鴨神社の祭典、葵祭(賀茂祭)。古式ゆかしい神事の一つを再現したのが斎王代女人行列御禊神事になります。
平安時代の弘仁元年(810年)から鎌倉時代初期の建暦2年(1212年)まで、上賀茂・下鴨両社に仕える未婚の皇女、賀茂斎院が置かれていました。賀茂斎院は、葵祭に参列する前、吉日に鴨川において禊を行い、葵祭に臨んでいました。
賀茂斎院廃絶後、葵祭は男性の手によって執行されてきましたが、昭和31年、女人行列が加えられた際に、賀茂斎院の代理である斎王代が復活。かつて賀茂斎院が葵祭を前に鴨川で禊を行っていたことにちなみ、現在では上賀茂神社と下鴨神社で一年ごとに交代でこの禊の行事が行われています。
2011年は下鴨神社で行われました。下鴨神社の境内を流れる御手洗(みたらし)川で斎王代が両手を水に浸して清める神事が執り行われます。
画像は、一の鳥居から御手洗川へ向かう行列の様子です。
斎王代を始め、葵祭当日女人行列などに参加する総勢五十名ほどが参加し、平安装束をまとってこの神事に臨みます。
雅楽隊の列。
女童(めのわらわ)の列と斎王代。
斎王代。
昭和31年の女人行列復活より、賀茂斎院の代理を務める斎王代が京都在住、良家の未婚女性から毎年選ばれるようになりました。
今年は第56代斎王代金井志帆さん。
こちらの神事が毎年斎王代が一般の目前に公開される最初となるそうです。
斎王代の後ろ姿。
女嬬の列。
采女の列。
神事が行われる御手洗川。
ここで斎王代が両手を水に浸して清める、御禊の神事が行われます。