【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会の専門家パネルが作成した最終報告書が、北朝鮮とイランの間で弾道ミサイル開発関連物資が「近隣の第三国経由の定期航空便」を使い密輸されている疑いがあると指摘していることが14日分かった。報告書は「第三国」の国名を明示していないが、複数の安保理外交筋によると中国を指している。
パネルのメンバー7人のうち、中国の専門家はこうした指摘を削除するよう強く要求し、最終的に報告書に署名しなかったという。
安保理の複数の決議は北朝鮮、イランに核・弾道ミサイル関連技術や物資、武器類の輸出入を禁じる制裁を科している。