福島で除去表土の穴埋め本格化 校庭の線量低減へ校庭の放射線量を低減させるため表土の除去作業が始まった福島県本宮市の市立和田小学校=15日午前 福島第1原発の事故後、学校などで放射線が測定された福島県で、校庭や園庭の放射線量を低減させるため、表土を削り取って校庭などに掘った穴に埋める作業が本格化している。本宮市の市立和田小学校と和田幼稚園でも15日から除去が始まった。 県庁所在地の福島市も同様の「穴埋め方式」を採用する方針だ。 穴埋め方式は、二本松市の幼稚園で既に実施。本宮市は今後、ほかの小中学校などにも広げていき、大玉村も近く実施段階に入る。 文部科学省は11日、放射線量低減策として穴埋めと、削り取った表土を下層の土と上下入れ替える方式をそれぞれ提示し「こうした方法を採用するかどうかは地元の判断」との見解を示した。 県では郡山、伊達両市が校庭などから削り取った表土の処分先が決まらず、シートなどで覆い校庭の一角に仮置きしている状況。 本宮市などは9日に「保護者らの不安をより解消できる」として、穴埋め方式の採用を決めた。 【共同通信】
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