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[事件]ニュース
【東日本大震災】震災で東北の郷土芸能がピンチ 人的被害、道具類も失う…
2011.5.15 00:21
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文化庁は震災を受け、美術工芸品など有形文化財の捜索・保全について「文化財レスキュー事業」を立ち上げた。しかし、「無形文化財は人間の行為や技が対象だけに、被害状況の把握が難しい」(伝統文化課)という。
一方、「大きな不幸があったからこそ、冥福(めいふく)を祈る舞をささげたい」と、早くも再起を決めた被災地もある。
岩手県大船渡市では、県指定無形民俗文化財「浦浜念仏剣(けん)舞(ばい)」の道具類が失われたが、保存会メンバーは無事だった。念仏剣舞は鎮魂の行事。毎年8月のお盆時期を中心に、寺社や初盆を迎えた家の庭で踊り、霊を慰める。例年なら回るのは25世帯ほどだが、今年は3倍くらいに増えそうだという。保存会の古水力会長(65)は「地元に定着している芸能。自粛ではなく、今まで通り行うことが供養となる」と話している。
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