14日、5基すべての運転が停止した、静岡県御前崎市にある浜岡原子力発電所で、5号機の原子炉の温度を下げる作業を進めていたところ、原子炉を冷やすために循環させている水に不純物が混じるトラブルが発生し、中部電力は海水が混入したとみて原因を調べています。このトラブルで、放射性物質が外部に漏れるといった影響はないということです。
中部電力は、菅総理大臣から浜岡原発のすべての原子炉の運転を止めるよう要請されたことを受け、13日、4号機を停止させたのに続き、14日午後、5号機の運転も止めました。5号機では、14日午前中から、原子炉の温度を安定した100度未満にする作業を進めていたところ、14日午後4時半ごろ、原子炉を冷やすために循環させている水に不純物が混じっていることが分かりました。中部電力は、海水が混入したとみて、トラブルの原因を調べています。このため中部電力は、原子炉の冷却作業をいったん中断しましたが、冷却する水の循環を別のルートに切り替えて作業を再開し、原子炉の温度は15日正午すぎに安定した100度未満になったということです。このトラブルで、放射性物質が外部に漏れるといった影響はないということです。