福島第1原発:「避難区域」肉用牛を臨時競り、5月末に

2011年5月6日 15時0分 更新:5月6日 15時8分

 福島県は6日、東京電力福島第1原発事故で、政府が設定した「計画的避難区域」と「緊急時避難準備区域」の肉用牛を対象とした臨時の競りを、5月末に開く方針を固めた。政府は計画的避難区域について5月中の避難を要請しており、県は5月上旬に予定されている通常の競りだけでは対応しきれないと判断した。

 県によると、5月9、10日に県家畜市場(本宮市)で通常の競りが予定されているが、両区域の牛の頭数が増えて対応できないことを想定し、同市場での臨時の競りをJAなど関係機関と調整している。対象は飯舘村や葛尾村など両区域の計約1万頭弱で、売却を希望しない畜産農家には一時退避させるため、県内外の農場などへの移動をあっせんする方針。

 両村を含む同県内の肉用牛を巡っては、食品衛生法の暫定規制値を超える放射性物質は検出されておらず、市場に流通している。【松本惇】

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