プルトニウムが福島原発の付近で検出された。
すでにプルトニウムの毒性についてはブログで2回、書いているのが、それに加えて、自衛するのは、
1) 国がプルトニウムの規制値(キログラムあたり1ベクレル)を守れるか(ヨウ素は300ベクレルなので、その300分の1)。
規制値を変えると危険度が判らなくなる。すでに東電は規制値を言わずに「原水爆実験の時に日本を汚染したプルトニウムと比較すると」などと言っているが、まだ「規制値無視」が続いている.
また、農作物でも規制値をゆるめる検討が進んでいる.事故が起こったからといって規制値をゆるめると、何が何だか判らなくなる.
私たちは、「プルトニウムはヨウ素の200倍。ヨウ素は200ベクレル(換算方法は下記)」と覚えておきたい、
2) すぐには拡散しないが、測定方法が少なく、情報が遅くなる(簡単な方法では測定できないので、もし測定側に誠意があっても1週間程度かかる)、
3) 汚染が拡がったときのためにインフルエンザのマスク(N95)を用意しておく、
4) プルトニウムが原発から離れたところで測定されたら、その方面の人はすぐマスクをつける(プルトニウムは直ちに風に乗って移動しない(酸化プルトニウムは飛びにくい)ので、少し様子を見る)、
5) 原子炉からプルトニウムがでるのは当たり前(3号炉以外でもプラン235が核分裂するとでる。3号炉はさらに多い(約6,7倍))だから、特別な事が起こっている訳ではない、
ということである。
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ちなみに、ヨウ素、セシウムなどは、
「ベクレルを100分の1にして2をかける」
とマイクロシーベルトになる。ヨウ素では、300ベクレルというのをシーベルトに直す場合には、100でわるから3になり、それを2倍するから6マイクロシーベルトになる。
ただ、普通は、シーベルトは時間あたり、ベクレルはキログラムあたりになるので、それも含めた換算方法はまた時間がとれるときにできるだけ早く書きたい。
(平成23年3月29日 朝 執筆)
武田邦彦
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