国際罰金要求し乳児売買 中国、一人っ子政策を悪用+(1/2ページ)(2011.5.15 08:15

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罰金要求し乳児売買 中国、一人っ子政策を悪用

2011.5.15 08:15 (1/2ページ)

 【北京=河崎真澄】中国湖南省の農村で、2人目の子供を産んだ家庭に一人っ子政策への違反だとして村の職員が事実上の罰金を要求し、払えない家庭から乳児を強引に連れ去って人身売買していたことが明らかになった。中国誌、新世紀の最新号(9日号)が報じた。一方、中国国家統計局の調べで、戸籍のない住民1300万人以上が暮らしていたことが分かっており、その多くが一人っ子政策に違反して生まれ、出生届を出していなかった。

 中国で30年以上続く一人っ子政策は、違反して2人目以降を出産する場合、地域や職業によって親の年収の3~10倍を事実上の罰金として支払わねば戸籍が受け付けられない。湖南省の事件では隆回県の職員がこの制度を悪用して、2002~05年にかけて貧困家庭から少なくとも20人以上の乳児を連れ去り、児童福祉施設に乳児1人あたり約1千元(約1万2500円)の謝礼で引き渡していた。

 乳児は孤児と偽って米国の家庭に譲り渡されるケースもあったが、外国人へ養子として引き渡す場合、児童福祉施設側は3千ドル(約24万円)程度の報酬が得られるという。役場が組織的に乳児売買にかかわった可能性も指摘されている。

 一人っ子政策のゆがみともいえるが、貧困が続く農村部では、出生届を出さずに2人目以降の子供をこっそり育てる親もいた。

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