西條剛央からのメッセージ 〜設立までの経緯と趣旨〜

西條剛央

早稲田大学大学院(MBA)専任講師。専門は心理学や(科学)哲学。「構造構成主義」というメタ理論を体系化。実家が仙台なので犠牲になった人たちのためにも今の自分にできることをしたいと思っています。Twitterフォロー歓迎いたします(saijotakeo)。

「ふんばろう東日本プロジェクト」設立までの経緯

津波主被害地はテレビで報道されているのとはまったく違う本当の"壊滅"が延々と広がっていました。

さらに驚いたのは、メジャーな避難所には物が余っているのですが、それを仕切ることができないため、マイナーな避難所には物資が行き渡っていないという現実でした。本部の人に「こういうものとかこういうものはあるんですか?」と聞くと「ない」というのですが、それでも「仕分けられないから支援はいらない」というのです。

これはあらゆる行政で起きていることなのであり、各地で問題になっています。それは誰が悪いということではなく、行政は未曾有の事態に対応できる組織構造になっていないためどうすることもできないのです。ボランティアが足りているのではなく現場でだぶついていて使えていないだけです。物資が足りているのではなく局在化していて、末端に行き渡っていないだけなのです。

他方でネットだけを使ったマッチングシステムはたくさんありますが、津波主被災地の現実を踏まえたものではないため、最も必要とするところでまったく機能しないという問題があります。ネットがつながったとしてもそこは高齢者も多く、パソコンのできる人自体がいないのが現状です。

こうした現状を打開するために、被災地に行って支援を行いつつ、そこの人と連絡をとれるようにして窓口になってもらいます。避難所ごとに必要なリストをサイトにアップして、Twitterで募集をかけて全国から送ってもらうという仕組みを作りました。amazonの全面協力のもとで現地の要望にあわせたwish listを作成していただき、そこからクリック一つで支援物資を送ることも可能です。

現地での前方支援と全国からの後方支援を効果的に連携させることにより、行政を介すことなく、被災者個々人が必要とする物資やサービスを、必要なところに必要な分だけ無料で届ける画期的システムが「ふんばろう東日本プロジェクト」なのです。

宮城県気仙沼市:吉田さん避難宅168

								
【概要など】
仮設住宅入居の際、使用したいと思います。
仮設住宅に入居の方に配布したいと思うので、ご協力お願いします。

【希望物資】 ご協力よろしくお願いします!
05/15現在の状況

◆日用品・生活用品・衛生用品
食器 × 3 軒分
        未使用
生活雑貨 × 3 軒分


◆寝具・家具・家電
寝具 × 3 軒分
        未使用寝具(カバー.シーツ類).寝袋

◆その他
エンジン溶接機、発電機 × 1 台
ウエルダー溶接機.発電機 × 1 台

物資を送って頂いた方は、右の「物資を提供」をクリックし、「提
供済み物資のご連絡」からご連絡を頂きますようお願い致します。
このページに反映させていただきます。ご協力のほどよろしくお願
いします。 


【避難所名】 吉田さん避難宅168
こちらは個人宅となりますので、個人情報保護のため連絡先を 非公開とさせていただきます。 物資をご送付くださる方は、下記、「ふんばろう東日本」避難所 問合せ専用メールアドレスまでお名前、お電話番号、ご送付予定 避難所名を明記し、支援物資の概要をお知らせください。 折り返し、「ふんばろう東日本」担当者より送付先等を連絡させて いただきます。 また、携帯電話からのご連絡の場合は、下記メールアドレスの 受信を許可しておいてください。
連絡先:fjm2011.shelterinfo@gmail.com

【発送済物資一覧】ご協力ありがとうございます!
※取消線を引いている物資は、希望物資として挙げられていた物資です。

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