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<福島第1原発>作業員の搬送に2時間…心筋梗塞で死亡か

毎日新聞 5月14日(土)22時10分配信

<福島第1原発>作業員の搬送に2時間…心筋梗塞で死亡か
集中廃棄物処理施設の位置
 東京電力福島第1原発で14日、集中廃棄物処理施設で作業していた60代の男性作業員が死亡した問題で、男性が体調不良を訴えてから病院に着くまでに2時間以上かかっていたことが分かった。救急車に乗せるには警戒区域(半径20キロ圏内)外まで出る必要があるためだ。過酷な作業環境で危険にさらされていると指摘される原発作業員を取り巻く救急体制の脆弱(ぜいじゃく)さが浮き彫りになった。

【写真特集】こんな場所で作業を…作業員が撮影した福島第1原発

 東電と双葉地方広域市町村圏組合消防本部によると、男性は13日から原発で収束作業に従事。14日は午前6時に作業を始め約50分後、体調不良を訴えて医務室に運ばれた。1人しかいない勤務医の勤務時間(午前10時〜午後4時)外だったため、心臓マッサージなどの講習を受けた東電社員の「医療班」が応急手当てをした。既に意識は無く呼吸も確認できなかったという。

 原発からの救急搬送を巡り、県災害対策本部と消防、東電の3者は原発事故後、約20キロ南の拠点施設ナショナルトレーニングセンター「Jヴィレッジ」(楢葉町)で受け渡すよう取り決めている。このため同7時35分ごろ業務用車両に男性を乗せ原発を出発、8時10分ごろ着いたJヴィレッジで、常駐医師が心臓マッサージなどをしたが回復せず、同35分ごろ救急車に乗せられた。

 9時7分に原発から約45キロのいわき市立総合磐城共立病院に到着。発症から2時間が過ぎており、9時33分に死亡が確認された。福島県警は医師の診断結果などから心筋梗塞(こうそく)の可能性があるとみている。

 3者の取り決めは救急隊員の安全確保のためで、同消防本部は事故前なら原発から約4〜5キロの病院に搬送していた可能性があるとしている。東電福島事務所は14日夜の会見で「診察できる医師を近くに置く態勢を検討したい」と述べた。【仙石恭、根本毅】


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最終更新:5月14日(土)23時21分

毎日新聞

 

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