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 穏やかな口調で今の心境を話す樹木希林=東京・渋谷区の自宅(撮影・西岡 正)

 穏やかな口調で今の心境を話す樹木希林=東京・渋谷区の自宅(撮影・西岡 正)

(5/14)

 ロック歌手・内田裕也(本名・雄也)容疑者(71)が、交際していた会社員の女性(50)に対する強要未遂と住居侵入の疑いで12日に警視庁原宿署に逮捕されていたことが13日、分かった。これを受け同日、妻で女優の樹木希林(68)が都内の自宅で会見。夫の騒動に恐縮しながらも、謝罪や弁明は内田容疑者にさせると一喝。一方で、離婚は即否定し、夫婦でCM出演する情報誌側には、自ら事情説明するなど完ぺきにフォロー。夫の“不倫”相手だった被害者にも「(被害届提出で、夫の悪事を)さらしていただいて逆にありがたかった」と感謝してみせるなど、貫禄を見せつけた。

  ◇  ◇

 役者が違った。天下のロックンローラーよりも、円熟の名女優が一枚も二枚も上手だった。

 原宿署によると内田容疑者は4月2日、女性宅のポストに復縁を強要する手紙を投函(とうかん)。同19日には鍵屋を呼んで女性宅の玄関の鍵を付け替え、侵入して待ち伏せるなどした疑い。ともに容疑を認めている。古希を過ぎた夫の暴走にも樹木は微動だにしなかった。

 午前中の事件発覚からわずか約4時間後に、集まった約50人の報道陣を自宅に招き入れた。「私は謝罪はいたしません。(本人は)70歳過ぎてるんで、頭下げてもらうなり、弁明するなりやっていただきたい」。口を開かされた上、会見の告知は義理の息子である俳優・本木雅弘(45)の事務所だった。逆上してもおかしくない状況でも、樹木は冷静だった。

 73年の結婚当初から承知していた暴力癖が、公になったことに「今まで(夫が)付き合ってきた女の人が(暴力を)黙っていたことがありがたいようで(実際は)困ってた。今回の女性は客室乗務員と聞いてるけど、さらしてくれて逆にありがたかった」。不倫相手でもある被害者女性に感謝してみせた。

 私生活での内田容疑者のお粗末ぶりもたたみ掛けた。結婚情報誌「ゼクシィ」CMでの夫婦共演が決まってからは、本木に交通規則の順守を確認するなど、内田容疑者が最もトラブルを心配していたという。不法侵入容疑の原因となった、女性の部屋の鍵を替えたことも「家では電球ひとつ替えないくせに、ずいぶん敏速なんですね。見直したなぁ」とチクリ。

 一方で、愚かな亭主のフォローも忘れなかった。「籍を入れた責任上、引き受けていくしかない」と離婚する考えはないと強調。内田容疑者は4月6日に、東日本大震災の被災地・宮城県石巻市を訪れており、「すさまじい惨状を見ておかしくならないわけがない」とかばいもした。結婚して38年。懲りない夫が、懐の深い賢妻の素晴らしさに気付く日は来るのだろうか。

(デイリースポーツ提供)

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