ホーム > タイガース > タイガース最新紙面記事

七回や〜っとブラ弾…遅すぎた虎の反撃

 7回、ブラゼルは右越えにソロを放つ(撮影・飯室逸平)
【拡大写真はコチラ】
 7回、ブラゼルは右越えにソロを放つ(撮影・飯室逸平)

 「阪神2-4中日」(13日、甲子園)

 球場の雰囲気を一瞬で変えた。4点を追う七回1死、阪神・ブラゼルがネルソンの2球目、127キロのフォークを完ぺきにとらえた。打球は浜風をものともせず、右中間最深部へ。「ボールをたたこうと思った」と手応え抜群の一発で、反撃のボルテージが一気に高まった。

 前回4月17日の対戦でも、7回3安打に抑えられたネルソンに、この日もてこずった。三回までは一人の走者も出せないパーフェクト投球を許した。

 平野がチーム初安打を放った四回は、2死二塁で新井のライトへの打球をグスマンに好捕された。六回2死二塁では鳥谷が右前打を放ったが、今度もグスマンの好返球でマートンが本塁憤死。ツキにも見放されたか…。そんな矢先の一撃だった。

 「ホームランを打とうとしたわけではない。ヒットを打ちたい、塁に出たいという気持ちだった」とブラゼル。チームが大勝に沸いた前夜の広島戦は、先発野手でただ一人無安打。そんなうっぷんを晴らすと同時に、再上昇を予感させる6試合ぶりのアーチだ。

 その流れが八回につながった。柴田、桧山と代打2人とマートンの3連打で1点を返し2点差に迫った。だが、反撃もここまで。最後は2死満塁から、ブラゼルが3球三振。高めの151キロに中途半端に空振りし「浅尾はいいピッチャー。相手に上回られた」と脱帽するしかなかった。

 真弓監督も「遅いね。きょうは、ちょっとね」と、反撃の機会がなかなか訪れなかったことを敗因に挙げた。5月初の連勝を逃し、これで再び借金3。2009年以来、2年ぶりの交流戦前の負け越しが決定した。

 だが、下を向いてばかりもいられない。真弓監督も「ああやって集中打が出たり、少しは良くなっているんだろうけどね。全然打てないときよりも、少しは良くなっていると思わないと」。わずかながらでもチーム状態は好転している。泥くさくとも前進し、勝利につなげていくしかない。

(2011年5月13日)

ソーシャルブックマーク・RSS・twitter・Facebook

オススメタイガース写真ニュース








Copyright(C) 2010 デイリースポーツ/神戸新聞社 All Rights Reserved.
ホームページに掲載の記事、写真などの無断転載、加工しての使用などは一切禁止します。ご注意下さい。
当サイトは「Microsoft Internet Explorer 4.x」「Netscape Navigator/Communicator 6.x」以上を推奨しています
Email : dsmaster@daily.co.jp