内田裕也容疑者(71)が強要未遂などの容疑で逮捕されたことを受けて、妻で女優の樹木希林(68)が13日、都内の自宅で会見した。女性が内田容疑者とのトラブルを事件化してくれたことに対して感謝の気持ちを表し、社会的制裁を受け、人間としての生き方を変えることを期待した。また、「夫一人だけ奈落の底に落として、自分だけ保身ということはしない」と言い、30年以上別居状態にある夫との離婚を否定した。
―内田容疑者と面会は?
「私からは会いに行きません。(先方が)会いたいと言ったら行きます」
―相手の女性に嫉妬は?
「被災地に行き、すさまじい惨状を見て、内田という人間がおかしくならないわけはないと思っていました。愛情とかではないと思います。自分の孤独、引き受けかねる人生の重さから(誰かに)すがりたいという思いだったんじゃないでしょうか」
―相手の家の鍵を替えたが。
「迅速に動いてますね。ウチの電気1個も替えないのに見直しました」
―家庭でも暴力は?
「30代前半がすごかった。だから別居しました。私も受話器でカチンとやって(内田容疑者の額から)血が出たこともあります」
―内田容疑者に会う頻度は?
「1か月に1回。介護保険料がこれぐらいになりました、とか事務的なことを伝えないといけない」
―なぜ離婚しない?
「純なものというのが見られる。自分と合った人で、あのすさまじさは内田だけじゃなく、私も持っている。縁ですね」
―謝ると思うか?
「これまで謝られたことは一度もない。死ぬ間際に言うかどうかですよね。私が先に死ぬときは、言わせた方が内田もスッキリする。内田が先の場合は『もう一言ないか』と聞きます」
[2011/5/14-06:00 スポーツ報知]