福島第一原発の集中廃棄物処理施設で作業していた男性が死亡しました。東京電力の協力会社の60代の男性で、防護服を着て2人1組で配管切断用の機械を2階から1階へ運んでいたところ体調不良を訴えました。その後、意識がなくなり、病院で死亡が確認されました。

 東京電力によると、男性作業員は14日午前6時から作業を始めましたが、午前6時50分ごろに体調不良を訴えて意識を失ったということです。13日から、福島第一原発で一日3時間の勤務で働き始めたばかりでした。14日の作業で浴びた放射線量は0.17ミリシーベルトで、体への放射性物質の付着はありませんでした。男性作業員に持病はなく、現在、病院で死因の特定を行っています。東京電力によると、震災後に複数の作業員が熱中症などで体調を崩していて、作業に入る前には本人に声をかけて健康状態をチェックしているということです。福島第一原発では津波で2人が死亡していますが、事故の処理にあたっていた作業員が死亡したのは初めてです。

撮影:陸上自衛隊

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