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被害者・遺族の傷深く 仙台・飲酒暴走初公判

 飲酒運転で高校生3人を死傷させたとして自動車運転過失致死傷罪などに問われた名取市愛島塩手下田、無職中沢孝治被告(28)の初公判が11日、仙台地裁であった。飲酒運転によって人生が一転した被害者や遺族、被告の家族。それぞれの苦しみが明らかにされた。
 「まだ隆広が亡くなったことが信じられない。家にぽっかりと空間ができている」「負傷した膝の完全回復は難しく、インターハイを断念した。被告を絶対に許せない」
 検察側は、死亡した山田隆広君(16)の父や、大けがをした男子高校生(17)らの供述調書を読み上げた。
 弁護側は、被告の反省を促すため、軽傷だった女子高校生(17)の近況にも触れた。目の前で事故を目撃したショックで、心的外傷後ストレス障害(PTSD)のような状態になったという。
 中沢被告の家族は証人として出廷した。
 妻は「被告が事故前に2〜3回、飲酒運転して帰宅した。注意したが、事故を防げなかった。私の説得力が足りなかった」と悔やんだ。
 中沢被告は被告人質問で「私も一児の親。娘が飲酒運転の車にひかれたら、つらい。『何てばかなことをしたんだ』と思う」と供述した。


2011年05月12日木曜日


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