NHKニューストップへ
※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

ロシア 日本は十分な情報提供を

5月14日 5時51分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

ロシア衛生当局の責任者は、東京電力福島第一原子力発電所で事故が起きてから2か月以上がたった今も、放射性物質の流出が収まっていないことに懸念を示し、日本が汚染の実態について十分な情報を提供するよう求めました。

ロシアの衛生当局にあたる消費者保護・福祉監督庁のオニシェンコ長官は13日、記者団に対して、旧ソビエトのチェルノブイリ原発事故の際は発生から15日で放射性物質の流出が止まったが、福島第一原発の事故では、2か月以上がたった今も流出が収まっていないと懸念を示しました。そのうえでオニシェンコ長官は「大気や海水を含め、放射性物質による汚染がどこまで広がっているのか、正確で客観的な情報が必要だが、残念ながら十分な提供が行われていない」と述べ、日本が汚染の実態について十分な情報を提供するよう求めました。さらに長官は「日本政府は、できることをすべて行っていると確信しているが、専門家を含めた対応のための手段が足りない」と指摘し、ロシアとしても放射性物質による汚染の問題に通じた専門家の派遣などの支援を惜しまない考えを示しました。