甲府戦に向けて調整する小川=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで(木本邦彦撮影)
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名古屋グランパスは13日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで約1時間半の練習を行い、15日の甲府戦(中銀スタ)に備えた。時差調整が難しい海外遠征(UAE遠征)から12日に帰国したばかりのMF小川佳純(26)は、睡眠コントロールもせず機内で爆睡。鈍感力で停滞気味のグランパスを勢いづける。
時差ぼけ対策は、小川には必要なかった。「僕は全く気にならない。鈍感なんですかね」
日本とUAEの時差は5時間。現地時間の11日夜に、アジア・チャンピオンズリーグ1次リーグのアルアイン戦を戦い、そのまま12日未明に現地を出発し、日本に到着したのは12日夜。「行くときより帰った後が難しい」(喜熨斗トレーニングコーチ)という時差調整。帰りの飛行機で長時間眠ると、帰国後の夜に眠れなくなり体調を崩す原因になる。機内で我慢して調整するのが普通だが、小川は気にすることなく爆睡&爆睡。機内で5、6時間、帰国後7、8時間と、合わせて15時間近く眠って、ピンピンしている。
「練習しても体は普通だし、アピールしていかなきゃいけないから」と気持ちを張り詰めて甲府戦に向かう。
杭州戦、清水戦に続いて、アルアイン戦でもチャンスでゴールを逃している。攻撃の中心的存在になりながらも、決定力を欠いて、気分が晴れない心境が続いている。アルアイン戦では後半20分過ぎに交代。ストイコビッチ監督の采配を見る限り、小川を下げた時点で、甲府戦に切り替えたはずだ。ゴールから嫌われ続ける小川は「ゴール前に顔を出すところまではいいんだけど」と、目に見える形の成果を求めて、甲府戦に挑む。 (木本邦彦)
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