50年後のパチンコも楽しいと思える自分になりたい
いいパチンコLLPとはなんぞや
お陰さまで、メーカーに対する新台レポート関連の営業は、良い方向へ進みそうです。

何度か書いていますけど、チェックリストを新しくしてから、信頼度を常時監視しています。サンプル数が増えるに従い、再び的中率も上昇し始めました。変更直後の獣王は倖田來未に匹敵する大外れでしたから、少し胸をなでおろしています(大外れレポートのサンプルはコチラ)

昨年末からのチェックリスト変更は、点数と全国稼働の結果を近づけられないか? という思いから始まりました。ゆえに、最低レベルの3週稼働=最低点が30点、となるよう設計したんですね。

ところが神田で某社営業企画の方々と飲んだ時、「クソ台を撲滅するという当初の目的と、全国稼働を意識するのは、乖離してませんか?」という指摘を受けました。

この時もハッとしたんですけど、昨夜の名古屋でも、似たような点を言われまして。「0点評価を下すことから逃げてない?」と・・・。

的中率と全国稼働のフィッティングにこだわるあまり、低評価から逃げていると感じるレポートになっていたわけです。目が覚めましたよ。孫さんの言葉を借りれば「やりましょう」という心境です。

今日のレポートから即対応させます。根本的な仕組みは変わりませんけど、点数に係数を掛け合わせることで、30点〜90点だった評価を0点〜100点へ切り替えます。よりエッヂの利いた内容となるでしょう。


・・・こんな紆余曲折を何度も経て、ちょっとずつ変わり続けた新台レポートですけど、なんだかんだで4年になります。よくもまあメーカーから訴えられず、ここまで来たもんだと。紙面をリニューアルするごとに文字数が増えて、作業時間も格段に長くなったけど、書けば書くほど、「評価」の奥深さを感じて面白いんですね。

胃は痛いけど、人生をかけるに価するやりがいを感じます。自分の存在は、このA4用紙1枚にこそ凝縮されてるんだと思う。パチスパイ、セミナー、リサーチ等をやってきたけれど、究極のところ、私は、この紙ペラです。

そう考えたとき、業界の組合はどうのとか、日本の政治はああだこうだとか、己の領分を超えた事をブログに書きすぎたと思うんですね。

食事ネタやオタクネタ、経済ネタは私そのものなので良いとしても、背伸びしすぎた、あるいは、隣の家に首を突っ込み過ぎた記事をたくさん書きました。

先日「これからもフリーダムに書く」と言いましたけど、まさにこの点へ思い至ったんです。己の領分内でどこまで自由闊達な展開を見せられるか、ってのが、いいパチンコブログ本来の面白さだと思うのよ。

特に反省している点があります。
今まで何度も「先見せ期間の長い機械は低稼働になりがち」と書いてきました。実際にそういう傾向があったにせよ、営業の方針を否定する吉田は、何様のつもりだと。先見せというのは各社の営業戦略であり、ホールさんへ情報を正しく伝えるプレゼンの場でもある。

私の職域は機械を評価することであり、クソ台を撲滅すべく、レポートを世に示すことです。先見せというのは営業サイドの話であり、これを指摘するのは、職域を逸脱した、明確なルール違反でしょう。


開発者は良い機械を作る。営業マンは誠意と熱意を持って機械を売る。ホールはファンから愛される店を作り稼働を上げる。

もちろんそれだけじゃないけれど、各ポジションで揺るがない中心軸があるわけです。余計なことに力を入れすぎたら最後、その人の存在価値って微妙になりますよね。政治ネタばかりのブログを読み返すと、私は私自身の手で、存在価値を薄めていたんだなと感じました。

私は、打って、書く。
それが仕事。
新台レポートを始めた頃の決意文をもう一度、声に出して読んでみました。

良い新台も悪い新台も、熱意を持って評価すること。
評価に当たっては必ず実機を打ち込むこと。
個人的な好き嫌いを廃しファンの視点を盛り込むこと。
メーカーの手抜きを厳しく指摘すること。
手を抜いた使い方をするホールに厳しい眼を向けること。
なにより自分自身、できることに絶対手を抜かないこと。

顧客の意見を積極的に取り入れて商品を改良すること。
機械評価の精度を上げてファンの感性に即した稼働予想を目指すこと。
リーズナブルな価格で提供し、適正な利益を得ること。
ファンの価値観を信頼すること。

50年後も楽しいパチンコを打つために、50年後のファンと同じ感覚でパチンコを楽しめるように、この世からクソ台がなくなるまで、いいパチンコLLPは新台の合理的な評価を続けます。


・・・今後の方針として。

ホール様向けセミナーについては、現在お受けしているものを最後に新規の受付を中止させていただき、レポート専業として、もう一段高い位置を目指します。


最後に、昨日お会いしたメーカーさん推奨のMAD動画です。これを見て、レポート専業に立ち返る決心をしました。紙ペラ一枚に注げる情熱は、無限大です。


youtube

バグは仕様とかw

誰だこれ作ったのΣ(´∀`;)


新台レポート / comments(21) / 22:08 / ボンペイ吉田
Comment
決意を表明する勇気は誰にも否定できません。

吉田が吉田であろうとする気持ちは十分に伝わりました。
from. 白髭 / 2011/05/10 10:53 PM
なるほど。
ファンサイドでもなく、メインの顧客であろうホールサイドでもなく、メーカー開発サイドからの指摘で自分の方向性のズレに気付くってこともあるんですね。
from. herc / 2011/05/10 11:10 PM
あなたの美点は自分が間違っていたと晒せる所だね
引き続き応援します
from. カチョー / 2011/05/11 12:21 AM
>白髭さん
勇気とはちょっと違う気がします。
私は良い商品を作り、届けたいだけかも。
そのためならいかようにも変化します。


>hercさん
11月末にレポートを変え、2月ごろ会員さんから前の方が良かったと指摘を受けました。その時は、まだ3ヶ月だから、せめて半年は様子を見てほしいと言ったんですね。
で、半年となる今月、メーカーさんからも指摘されるに至った。これで変化しなかったら、ただのアホでしょう。


>カチョーさん
応援ありがとうございます。
間違えたことを自覚したら、やっぱり晒さないといけないと思う。
from. ボンペイ吉田 / 2011/05/11 1:15 AM
大英断に拍手(^3^)/
from. ルルーシュの嫁 / 2011/05/11 3:00 AM
なんで大英断しているのか、正直いって経緯が良くわかりません
imaruの頃から隠れて応援させていただいておりますが、今回は具体的な経緯がよくわかりません

今まで通りの楽しい感じで良いじゃないのでしょうか?
何かネット上で叩かれているらしいのでは?ということを噂で聞いたので、いろいろネットを見たのですが、僕にはなんだかよくわかりません そのような方も多いのではないでしょうか
まず経緯を発表して今後は・・・・として欲しいし、そのほうが正しいのではと思います。
今後はメーカーさんからの視点を中心に活動されるということでしょうか?
今までと変わらないなら、今後も僕は応援続けたいとは思います。
from. ホンダ / 2011/05/11 3:57 AM
それでいいと思うです。
がんばりましょう(^^v
from. だいりのひと / 2011/05/11 5:10 AM
「クリムゾンタイド」最高の映画ですよね。

当時この映画を何回みたことか。

from. gama / 2011/05/11 8:50 AM
>ルルーシュの嫁さん
あ、ご無沙汰です(・∀・)


>だいりのひとさん
単品商売のシンプルさと奥深さを追求したいと思います。


>gamaさん
あ、それだ!
タイトルが浮かびませんでした。
核ミサイルを発射するかどうかで、原潜艦内が大モメする。人間模様と緊張感が素晴らしい作品です。


>ホンダさん
「今まで通り」
これってかなりキーポイントなんです。
アメブロの頃、私はPVを上げようと、毎日8回にも及ぶ更新を行いました。当然、どうでもいい記事や、好きな政治ネタも入り込みます。

JUGEM以降後も含め5年もブログを書いてれば、今更PVは必要としない。なのに、当時と同じテンション、同じ頻度で更新し続けました。

私の想定する「今まで通り」は、かつてのe-pachinko掲示板や、アメブロを始める前の段階です。記事の品質は変わらない、もしくは上がるはずなので、むしろご期待ください。

次にネット上で叩かれているという点。
imaruをご存知でしたら話は早いんですが、私は常に、匿名で叩かれ続けてきました。なんと10年も。これについては、まあ、全く気にしないといったら嘘になりますが、それほど大きな比重は占めません。

ところがメーカーの役員からレポートのブレを指摘されたとなると、やはり話は違ってきます。メーカーでさえそう感じるなら、実際に機械を買うホールさんも、レポートの品質劣化を感じているでしょうから。しかも今回、別のメーカーからも同時指摘でしたから、インパクトは大きかったですね。

メーカー視点での活動はやりません。
機械を打って評価する人間がメーカー視点になるのは難しいでしょう。むしろホール視点になり過ぎるのが怖いですよ。「クソ台だけど時期的に買うしかない」とか「抜いて売却すればOK」とか。

アナログ機のゴト対策とか、最新チェックリストの解説とか、一人の打ち手としては協力できるけど、本質的な意味でメーカー側に立つことは難しいでしょうね。

もっとも、機械を評価して、なぜクソ台かを指摘することが「メーカー視点」と言われるならば、これはその通りです。
from. ボンペイ吉田 / 2011/05/11 11:34 AM
回答 ありがとうございます

そういえばimaruの時から結構たたかれていましたね(笑)
でもあの頃はハイカーさん中心にニューギンが体制中心にとてもたたかれていたよね。クソミソに。
でも、現在は当時より売れるようになった。(これがメーカ目線では正義なのでしょうが・・)
本当に50年後のパチンコを良くしたいなら、例えばまず安易なキャラクター路線を廃止する方向にアドバイスするべきでは。
キャラやオタク路線でフィールズが言うほど市場はそんなに拡大しなかった
液晶→キャラクターを取り入れて開発スピードは上がったが、メーカーが創意工夫をすることが違う路線に進んでいるのではないでしょうか?
キャラに頼らないオリジナルを作ることは本当に大変なことだと思う
その代わり記憶に残る機種は多い

今後もレポート続けるのはこのリーチはマズイとかLED眩しいとかの駄目出しでしょうか?京楽のマネを推奨することでしょうか?
それは意味ないのでは?
メーカーに本当の意味での核心に迫り、相手に気づきを促すようなアクションをするべきではないでしょうか。
from. ホンダ / 2011/05/11 3:00 PM
だから言ったでしょ!

メーカーが良い機械を作る

ホールが良い使い方をする

ファンが一喜一憂する


自分のむかぁーしのコメントです。
from. わんっち / 2011/05/11 3:30 PM
うーむ、ちょっとズレているような?

>己の領分を超えた事をブログに書きすぎた
>余計なことに力を入れすぎたら最後

っていうことで今後は新機種のSIS稼動予測一本に絞るってことでしょうか?

ボンペイさんの魅力はユーザー目線だと思いますが
「50年後もパチンコを楽しく打つ」というビジョンと
SIS稼動予測は方向が似て否なるものだと思います

パチンコを楽しく遊べる未来にするために
ユーザー目線でのホールやメーカーへの苦言や
セミナーでのファン目線での啓蒙活動をしていたことは
前述のビジョンに対しブレがない行動だと思いますが

波風立てないようにレポート一本に業務を縮小すると言っているような感じがして
なんか残念です
あと、クソ台という表現もどうなんでしょうか?
そこに愛情はあるのでしょうか?

ちょっとしたズレ(そこが実は大きい)を感じます
from. ムーチョス / 2011/05/11 11:27 PM
>ホンダさん
「京楽的」というのは、多くのメーカーが囚われてしまった病理の一つだと思います。かつての「海的」と一緒ですね。たしかに京楽ファンは多いけれど、京楽的なものは京楽産業.がやればいいと思いませんか。

>本当の意味での核心
本当の意味とは何か、核心とは何か。
それが実際に存在したとして、全メーカーがそれを真似した場合、すべて稼働するのか?

私は常々「多様性こそ大切」だと確信しています。
安易なキャラものに見えても、そこへ分かりやすい創意工夫を盛りこんでいれば、積極的に評価したいと思います。

ただし、一時間一本勝負では個人の感想ですから「LED眩しい!」と言い続けます(ノ´∀`*)


>わんっちさん
お久しぶりです。
仰るとおり、よい機械の、よいスパイラルこそ大切だと思います。難しいのは「良いとは何か」を定義することかなと。


>ムーチョスさん
記事本文にも書きましたが、SISの稼働を追いすぎるのを「止める」ということですね。ですから、ご指摘の内容とは真逆です。

クソ台という表現については何度か書きましたが、ゲームで言うところの「クソゲー」を目指したいんです。たけしの挑戦状やスペランカーのように、つまらないんだけど、記憶にバッチリ残る。何年たっても笑い話として語れる、愛すべき「クソゲー」。

クソゲーは、文化としての深みだと思うんですね。パチンコの場合も「愛すべきクソ台」が出てくる事を望みます。

ちなみに個人的な「愛すべきクソ台」は、SANKYOのF空手OHです(・∀・)バターケン!!
from. ボンペイ吉田 / 2011/05/12 1:25 AM
キャラは多様性でしょうか?
僕は違うと考える
キャラはジャンルの一つでありそれを掘り下げすぎている
マニア化ですよ それだと。
専門店化しているなら益々一般的からは離れます例えで言うならペットショップ経営でチワワが人気が出たのでチワワ専門店になっているようですその他は蔑ろ
完全にマニア化です
そこに気づきませんか?色々な種類のチワワは多様性とは言えない
それこそが現在の問題店でしょう
多様性なら流行ばかり追わずに基本的にペットの種類を増やすべきだと
from. ホンダ / 2011/05/12 4:39 PM
n〇n〇さんの某ブログでの記事が真実だとすれば、「05/12 1:25 AM」のコメントは一見して矛盾を感じて
しまうんですが…?
from. ステセン / 2011/05/12 6:08 PM
>ホンダさん
キャラ「も」多様性です。
現在はおっしゃるとおり、掘り下げすぎてマニア化してますね。
でもそれを「絶対にダメ」と言うのも間違ってる。あってもいい。だけど、そればかりになってる現状はおかしい。

あらゆる機械を受け入れる。
されど、そればかりになってはいけない。
版権もいいし、マニアックもいい。だけどその影で羽根モノが消える現状は容認できません。


>ステセンさん
ネネさん? 銀玉の記憶?
今の私の気持ちは、今の私のブログで語っています。
from. ボンペイ吉田 / 2011/05/12 6:45 PM
ご存じないのですね…「休憩所」です。
from. ステセン / 2011/05/12 7:17 PM
>ステセンさん
休憩所?
何にせよ、私は聖人でも哲人でもないので、何度も間違えるし、何度だって自分を改めます。その過程で、過去の自分とは、異なる発言をすることもあると思います。

文字にしちゃうと開き直りっぽく見えるかもですが・・・、今回の記事に書いたことは、正真正銘「今の吉田の気持ち」です。
from. ボンペイ吉田 / 2011/05/12 7:24 PM
キカイダー、ウルトラQ、マジンガーZ,キャシャーン、さらに登場するサブキャラクター 
20年前は相当な一部マニアしか知らなかった。(一般の人は興味なかった。懐かしいねといった程度)
そこの細かい[点]を追求している 面を追及して広げファン層を広げるべきなのに・・・
TVゲームの市場がマニアックすぎて縮小した図とそっくりですが、学んでいませんね(開発にゲーム出身者が多いのはその一端でしょう)

液晶+キャラで安近短の悪影響に進み過ぎです

マニア化は一般ファンを受け入れないです そこにファンが減った一因はあります
ライトユーザーはそこまで・・・
でもパチンコ自体マニアなモノとして考えればこれは正常進化なのか・・・
いままでライトユーザーをむやみに獲得して、ましてチェーン展開まではじめたから我々は勘違いをしていたのかも
昔からパチンコはアングラな遊びでしたから
実態は娯楽の王様ではなく危険な香りのするレジャーでした(カード問題、裏モノ 脱税の温床 パンチパーマの怖い従業員・・・・)
そう考えるとやはりマニアな方向も間違ってはないのかもしれませんね。
でも僕にはパチンコはマニア過ぎてもう近寄れない。プレステ、PSPはやらないし、iphoneのゲーム程度で十分です
from. ホンダ / 2011/05/12 7:54 PM
>ホンダさん
単純に、玉の動きを楽しみたいファンを業界上げて切り捨てたのには、全く納得いきません。
昔に戻れとは言わないけど、特定の方向へ特化して多様性を失えば、そりゃ業界は落ち込みますって。

長期的なビジョンを持って業界を率いるメーカー、出てこい!
from. ボンペイ吉田 / 2011/05/12 8:48 PM
ショールームで打つだけでまともな機種評価が出来るとは思えない。やはりお金を使わなくては。


また、50年後もパチンコを楽しむなら、機械の前に店側の使い方を先に考えるべきでは?今の調整なら往年の名機だってクソ台じゃないですか?もちろん、そうではない店舗もあるでしょうが。

クソ台と呼ばれる機械が世に誕生するのは、それを買う店があるからでしょう。結果その店での使い方は言わずもがな。店も買わなきゃ良いんです。

そこら辺の改善が先では?機種評価・批判だけではクソ台と呼ばれる機械は無くなりません。そう思います。
from. 通りすがり / 2011/05/13 12:42 AM




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