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【プロ野球】

バレンティン3発 折れたバットでもアーチ

2011年5月14日 紙面から

横浜−ヤクルト 3回表2死一塁、2打席連続の本塁打となる2ランを左越えに放つ(七森祐也撮影)=横浜スタジアムで

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◆ヤクルト6−4横浜

 こんなホームラン、なかなかお目にかかれない−。折れたバットはバックネットへ、しかし、ボールは左翼席へ飛び込んだ。ヤクルトの新外国人バレンティンが、すさまじいパワーを見せつけた。

 両リーグ最速の10号を2回に放った後の、3回だ。高めの変化球を振り抜いた打球が、バットを折りながらの11号2ランになった。実は10号を放った際、バットにひびが入り、それを使い続けていたという。「バットが折れたのは、自分でもびっくりした。(それで本塁打になったのは)初めてだ」。驚がくのアーチに、バレンティンも目を丸くした。

 8回にはダメ押しとなる12号2ラン。2008年に3Aで打って以来、2度目の1試合3発だ。かつてマリナーズではイチローとチームメートだった男。看板選手にはほど遠かったが、海を渡り、ホームランダービーを独走し、首位・ヤクルトの頼もしい存在となっている。

 キャンプ、オープン戦ではまともに打球が飛ばず周囲を心配させたが、実戦で相手を研究し、力を発揮しはじめた。ビデオで自分と同じ右打者にどう攻めるか、カウント、走者の有無も研究したという。山口スコアラーは「向上心がある。配球表を見て狙い球を絞る。ラミレスやオマリーに似ていて日本で成功するタイプ」。伊勢総合コーチは「日本でずっとやりたいという気持ちが大きい」と姿勢を評価した。

 小川監督も「すごいですね。バットは完全に折れていた。スイングスピードが速いし、配球を考えているからね」とニンマリ。単独首位を呼び込む助っ人の3発に声を弾ませていた。 (後藤慎一)

 

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