「阪神2-4中日」(13日、甲子園)
うまく打たれた残像と、抑えきりたかった思いが交錯する。6回4安打2失点の結果は悪くはないが、悔いは残った。「先に点を与えてしまったらダメです。1点で踏ん張らないといけない試合でした」。打線の援護に恵まれなかったことを嘆かず、自分を責めた。阪神・能見が、中日戦で自身5年ぶりの敗戦だ。
初回、1死二、三塁のピンチは無失点で切り抜けたが、四回だ。先頭からの二塁打に暴投と四球が絡んで無死一、三塁となり、ブランコに中堅犠飛を許して先制された。さらに六回は、2死二塁から和田に投じた4球目のフォークを、地面すれすれのところで拾われる左前適時打で2点目を奪われた。
「なぜ、あのボールが上に上がるのかが分からない」と振り返ったのは、和田の技術をリスペクトしてのものか。一塁が空いているケースで、2ボール1ストライクから投じたボール球。悪いボールではなかったが、結果的に4番の技術に屈した形の痛い失点だった。
これで、中日戦では06年8月12日(ナゴヤドーム)以来となる敗戦に。もともとは10日の広島戦に先発予定だったが雨天中止となり、スライド予定だった11日も雨天中止。中9日と登板間隔があいた中での一戦だった。
制球に苦しんだかという問いには「そんなことはない。あんなもんでしょ」と淡々と答えた。自身の成績は2勝2敗。来週から始まる交流戦で、仕切り直して巻き返す。
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