JAL企業年金は、年金受給者と年金基金で解決すべき問題でした。
JAL年金問題で抜かりがありました。前のエントリは、企業年金をとらえ間違っていましたので、一部撤回します。
まず、udonenogureさんから、下記のコメントをいただきましたので、ご紹介します。
ふじふじさん、こんばんは
JALの年金問題でも、厚生年金分と基礎年金分は保障をされています。つまり、今年金で問題になっているのは企業年金の分です。先日(4日朝)にテレ朝だったと思いますが、JALの元従業員の方が3人出演をされていて、こう言っています「3300億円の欠損は」今、会社(JAL)を清算した場合に出る金額で長い目で見なければならないと。しかしこれは非常にずるい話方です。
つまり、本来ならばあるべき金額(企業年金)の40%が失われているという事実に対し、「先に伸ばせば、取り返す」というのと同じです。
その為の、「会社を倒産をさせるな」と言っているのです。企業の体質云々はあったとしても、もしこれがまかり通るのであれば、国内のすべての「企業年金が破綻状況」の企業にも適用ができなければ変な話となります。
同時に、赤字体質のJALが、今新たに1兆円をつぎ込んで機種買い替えが進んでいます。つまり明確にJALの種直しは無理なのです。と同時に今いる人間(従業員)の基本的に間違えているのは、企業年金は運用益の配当で増やされていくものです。(JALは4%~5%を見込んでいたようです)
運用の失敗で起きた40%の欠損を「今後、儲けるから」の話で誤魔化されてはいけないのではないでしょうか。企業年金と名前はついてはいますが、彼らは運用を任せた(預けた)と言っています。株や相場で預けた運用先を倒産をした場合に、運用先を国に守ってくれと言うのと同じ話になります。
厚生年金と基礎年金までも消えてしまったのでしたらこれは問題ですが、厚生年金と基礎年金は確実に支払われるのです。つまりは自分たちが、自分の意思で運用を任せたのが「企業年金」と言うことです。
(先日のTVの内容を見る限りは、預けて運用をさせているという言い方でした)
つまり、厚生年金に上乗せ(公的年金を補完する位置づけ)でしかありません。
最後に、自分は123便事故の日、空港までいかずに、東京駅でNCR(現金引き出し機)でお金をおろしたまたま1席残っていたG車で大阪まで帰った人間です。翌日大阪(伊丹)から家内の実家まで飛行機で行かなければならなかったのですが、伊丹空港の到着表示に123便が「未着」となったままであったのを思い出します。自分と同じ苗字の人間が事故被害者に含まれていて、当初苗字のみの発表であったために、会社では大騒ぎでした。
いろいろな思いのあるJALですが、倒産をさせるのが一番好いように思います。「3300億円の欠損」は、今ある積立金を社員に分配をするも、運用をして増やすのも所詮は彼らが決めることでしかありません。
と言うのが、自分の雑感です。
udonenogure
udonenogureさん、コメントありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。
御巣鷹山事故を身近に感じられていたのですね。私も、東京⇔大阪の飛行機は、よく利用しているので、他人ごとではありませんでした。
私は、企業年金を厚生年金とすっかり混同してまして(こういう勘違いをしている人は、意外に多いかもしれません、言い訳っぽいですが)、先のエントリを書いたのですが、企業年金については、完全に受給者の責任ですね。運用損が出たとしても、納得の上で任せていたのだから、その損は受給者自らが引き受けるべきです。
ということで、企業年金の問題は、企業年金基金と彼らの間での問題です。納得です。もめるのなら、裁判で争って、解決をみるしかないでしょう。
私は、最初こそ、JALは国家的な会社と思い存続するべきではないかなどと思っていたけれど、JALの腐敗ぶりを知ってから、udonenogureさんと同じく、再建などせずに潰すべきだと思うようになりました。それで、もし、JALが潰れることになった場合、企業年金は、残った年金基金をどう分配するかを決めるだけになるのでしょうね。企業年金のために、税金を投入することはありえないし、ましてや、JALを存続させるなんてことが許されるはずがありません。
ただ、今は、JALを再建させると前原国交相がいっていますから、もし、再建させるなんてことをする場合、JALに税金が投入されることになりますが、そうすると、その投入した税金が、年金基金に回されてしまうなんてことがあるのかどうかですが、これは、あり得ないでしょう。年金基金は、JAL本体と別法人なので。
だから、財務省が、JALに税金を投入する前に、企業年金問題に介入することが、おかしいと思うわけです。なぜ、財務省は、企業年金問題に介入するのでしょうか?いったい何があるのだろうねぇ~?
と、思うわけですが、
ここで、また、何か間違いがありましたら、なんなりとお知らせくださるとうれしいです。
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