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【芸能・社会】「職員少しは休ませたい」 宮城・南三陸の佐藤町長2011年5月13日 18時56分
津波で多くの町職員を失った宮城県南三陸町の佐藤仁町長(59)が13日までに共同通信のインタビューに応じ、「職員は被災しながら、書類もなにもない中で役場機能を復帰させるなど良く頑張ってきた。長丁場なので、少しは休ませないといけない」などと被災自治体の苦労を漏らした。 「職員もほとんど家を失っているから、『家に帰って』という言葉が出ない」と佐藤町長。町では寄贈された軽自動車の一部を公用車にせず、車のない職員が町外に出る際に貸し出して休憩を取らせているという。 町の防災対策庁舎の屋上で津波に襲われた佐藤町長は自宅も失い、非政府組織(NGO)から借りたトレーラーハウスで寝泊まりする。震災後には体重が7キロ減った。「作業着は津波をかぶった時に着ていた1着しかない。誰と会う時にも、これが制服のようになってしまった」 全国の自治体から応援職員の派遣を受けていることについては「兵庫県の人は阪神大震災の経験があり、ノウハウにたけている。東京都の人には避難していない人のケアをしてもらった」と話し、連携がうまくいっていると強調。 今後に向けては「海が悪いわけではない。これからの生活基盤も海であるのは間違いなく、もう一度、みんなで震災前の町を思い出して復興させていく」と決意を述べた。 (共同)
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