仙谷由人官房副長官は13日、TBSの番組収録で、菅直人首相による中部電力浜岡原発の停止要請について、「ほかの原発を安全に操業するためにも浜岡は無理しない方がいいと(菅首相に)言った」と進言していたことを明かした。
仙谷氏は、東海地震の想定震源域に建つ浜岡原発を止めることで、原発への不安を和らげたいとの狙いがあったことを認め「日本経済全体を考えても、原発を20年、30年ぐらいは(ほかのエネルギーと組み合わせる)ベストミックスを修正しながら続けるしかない」との見解を示した。
野党が修正、撤回を求めている子ども手当については「今、政治家に必要なのはあらゆる妥協だ。この半年や1年は何よりも(東日本大震災の)復旧・復興と福島原発(事故)の収束のために持っていくべきだ」と述べ、与野党双方に歩み寄りを呼びかけた。【小山由宇】
毎日新聞 2011年5月13日 22時18分