2011年 5月 13日
三井造船の大型貨客船が被災地へ
玉野市の造船所が今月17日から東日本大震災の被災地、宮城県石巻市に大型貨客船を停泊させ、食事や宿泊サービスを提供することになりました。停泊させるのは全長140メートル、5階建てで最大750人が乗ることができる大型貨客船、「テクノスーパーライナー」です。所有する玉野市の三井造船が国に活用できないかと打診したところ石巻港への派遣が決まったもので、今月17日から2週間、避難所生活を送る被災者などが船内の客室に1泊2日で宿泊する形で利用できます。また、レストランではバイキング形式の食事を取ることができるほか、子供が遊ぶための部屋も備えられています。またこれに先立ち、玉野市の道の駅では大型貸客船に積み込む支援物資の贈呈式が行われました。提供されるのは玉野市の千両ナス800本。それに、きびだんごや羊かん、せんべいなどお菓子43品目で日持ちのするものが選ばれています。船は14日、宮城県石巻市へ向け出航します。

来高松・上海便チャーター便 来月運航
震災と原発事故の影響で就航が延期されていた高松・上海便は来月、単発のチャーター便として運航されることになりました。浜田知事は会見で来月2日と5日にそれぞれ1往復ずつ、チャーター便を運航することについて春秋航空側と合意したと明らかにしました。今回のチャーター便は座席数180席で、中国側は団体旅行向けに販売し日本側の販売旅行会社はまだ決まっていません。高松・上海便は3月27日に就航する予定でしたが震災と原発事故を受け延期されていました。浜田知事は今回のチャーター便をきっかけに定期路線就航の早期実現を目指したいとしています。

水島港と韓国 定期コンテナ航路新設
倉敷市の水島港と韓国・プサンとを結ぶ定期コンテナ航路が開設され、記念のセレモニーが行われました。セレモニーでは就航するコンテナ船の船長に花束や記念のプレートなどが贈られました。開設された航路では日常生活用品などを輸入し鉄鋼製品などを輸出します。水島港と海外を結ぶ定期コンテナ航路は2007年以来で、今回の開設で韓国や中国など3つの国と1つの地域の合わせて11航路となりました。水島港のコンテナ取扱量は去年、過去最高となっていて県では引き続きポートセールスなどに取り組み、港湾の活性化と地域経済の発展に取り組んでいくということです。

観光バスと乗用車衝突 1人軽傷
13日午前、赤磐市の県道で18人が乗る観光バスと乗用車が衝突し乗用車の男性が軽いケガをしました。13日午前10時55分頃、赤磐市仁堀中の県道交差点で、直進していた観光バスと右折しようとした乗用車が衝突しました。この事故で乗用車を運転していた49歳の会社員の男性が胸を打つなど軽いケガをしました。バスには山口県下関市からのツアー客など18人が乗っていましたがケガはありませんでした。バスは5泊6日の日程で中国地方の寺を巡っていて事故当時は赤磐市内の寺に向かう途中でした。警察で事故の原因を調べています。

夏の味覚 温室桃の収穫始まる
早くも夏の味覚を味わえます。岡山県内で最も早く出荷される温室栽培のモモ、「はなよめ」の収穫が勝央町で始まりました。「はなよめ」の収穫が始まったのは勝央町の石川里江さんの温室です。極早生品種のこのモモは白鳳などと比べると小ぶりですが露地ものより約2カ月早く収穫できます。収穫されたモモは1月から加温栽培され、平均約8センチ重さは200グラム前後に育ちました。石川さんは色づきや大きさを見て丁寧にもぎとりかごに収めていました。初日は600玉、120キロが収穫されました。14日には岡山県内のデパートなどで販売されるということです。