関西テレビ放送株式会社

１２日、大阪市福島区でスプレーを持った男による強盗が相次いだ事件で、警察は４３歳の男を逮捕しました。
強盗の疑いで逮捕されたのは、大阪府茨木市に住む無職・村井要平容疑者（４３）です。警察の調べによりますと、村井容疑者は１２日午前５時４５分頃、大阪市福島区福島５丁目のコンビニエンスストアで男性店員（２６）の顔にスプレーをふきかけ、電話機の子機を奪った疑いがもたれています。警察の捜査で村井容疑者が浮上し、高槻市内の知人の家にいるところを見つけ逮捕しました。調べに対し村井容疑者は「朝方店に行ったが、スプレーをかけたり子機を盗んだりはしていない」と容疑を否認しています。福島区では、１２日の早朝にスプレーを持った男による強盗事件がほかに２件起きていて、警察が関連を調べています。

和歌山県新宮市で世界遺産の熊野速玉大社が所有する森林が無断で伐採されていたことがわかりました。
県の教育委員会が文化財保護法などに違反している疑いがあるとみて調べています。
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」。
うっそうと木が生い茂る中、その一部が無残にも切り倒されています。
伐採されていたのは新宮市にある熊野速玉大社が所有する森林約１ヘクタールです。世界遺産に含まれる森林が一体なぜこんなことに…。
「私たちは市がやっていることだ思っているから、あれほど切られても何かの意図があってのことだと思って我慢していた。それがまったく預かり知らぬということ」（熊野速玉大社の宮司）
実は以前から近隣住民の間で「林のせいで日当たりが悪い」という声があり相談をうけた地元の森林組合が無断で切り倒していたのです。
伐採するには本来、市の許可が必要ですが森林組合は「世界遺産の一部だとは知らなかった」と話しています。
「認識が甘かっただけ。みなさん関係各所にご迷惑かけた」（森林組合の理事）
近所の人は「最悪な状態でまったく日が当たらなかった。切ってくれるんだということでよろこんでいた。許可がおりたときいていた」と話していました。市の担当者は「申請はなかった。あったら止めていた。緑をまもるところが伐採して残念に思う」と話していました。
教育委員会は文化財保護法などに違反している疑いがあるとみて調査しています。

福島第一原発の事故で避難を余儀なくされ農業を続けられなくなった男性が、京都の農村で新たなスタートを切りました。
先輩の女性に教わりながら、男性がイチゴの栽培に励んでいます。
「いいですねやっぱり。何もしてなかったんで、久しぶりの仕事って感じです」と話す、佐藤豪さん（３０）。
１週間ほど前に、京都府京丹波町にやってきたばかりです。
佐藤さんは福島県南相馬市で、親子三代で農業を営んでいました。
今回の震災では、家族も畑も無事でしたが、家は福島第一原発から２０ｋｍ圏内にあり、避難指示が出て農業を続けられなくなりました。
佐藤さんは、「とりあえず元に戻してほしいですよね・・・」と話します。
地元で再び畑を耕す日を夢見てきた佐藤さん。
ある日、京都府の「就農支援制度」の募集を見つけました。
京都府内で農業をしたいと希望する人を、府が補助金を出して民間の農業法人に雇ってもらい、研修を委託する制度です。
佐藤さんを受け入れた「八百一の郷」弘敏二取締役は、「そこに畑がありながら仕事ができない、悔しい思いがあるんじゃないかと思う。長期にわたる支援が必要ではないか」と話しています。
慣れているはずの農業といえども、土地が違えば、作物も作業も違います。
戸惑いもありますが、畑に出れば不思議と表情が明るくなります。
佐藤さんは、「作物が違うから、知らないことしかない。この機会に、京野菜のことを学んでいこうと思う。全部、全部やってみたい」と目を輝かせます。
住み慣れた福島の地で、また野菜を育てる日が来ることを信じて。
佐藤さんは、きょうも汗を流します。

統一地方選後、初めてとなる大阪市議会が、13日、開会しました。
第一党となった「大阪維新の会」と、各会派との激しい駆け引きが始まります。
いよいよ始まった大阪市議会。
先月の統一地方選挙で議席を大幅に伸ばした大阪維新の会の新人議員たちも、続々と本会議場へと入っていきます。
「いよいよですね。前例にとらわれず失敗を恐れずアクセル全開でいきます」（維新の会・河崎大樹議員）
「大阪都構想に向けての第一歩だと思うので頑張ります」（維新・伊藤良夏議員）
市議会の勢力図は、今やすっかり様変わり。
維新の会は３３議席を獲得し、第一党に躍り出ました。
一方、既存の政党は、多くの議席を失いました。
政権与党にも関わらず、議席を１１も減らした民主党の会派に至っては「縁起が悪い」とばかりに、名称から「民主」の名を消し去りました。
橋下知事率いる「維新の会」の最大のターゲットはもちろん平松市長。
市長の退職金を大幅に削減する条例案を今回の議会で提出し、揺さぶりをかけます。
さらに、議員報酬を現在の約９７万円から約７１万円に、議員定数を８６人から６９人に減らす「議会改革」の実現も狙います。
「議会改革は、一番議員にとって嫌なことなので、率先してやるのを市民に示す」（維新の会大阪市議団坂井良和団長）

一方で維新の会は過半数までには届いていないため、政策の実現には他の会派の協力が不可欠です。
「自民・公明・ＯＳＡＫＡみらい共産党の５３名が『都構想はいかがなものか』ということで選ばれてきたので、その枠組みも大事にしていかないといけない」（自民党大阪市議団・荒木幹男幹事長）
「維新の会は３３議席あるけれど、あとの５３議席はそうじゃない。５３人も民意を得ている。ここも馬鹿にしちゃいかん」（公明党大阪市議団・高山仁幹事長）

大きく躍進した維新の会が投げるボールを、各党、そして大阪市はどう受け止めるのか。
激しい論戦と駆け引きが、いよいよ始まります。

兵庫県豊岡市の海水浴場で１３日、子どもたちの相撲大会が開かれ、砂浜の上で熱い戦いが繰り広げられました。
「はっけよ〜い、残った！」（行事）。
砂浜に作った土俵の上で、力いっぱい踏ん張る子どもたち。
ここは豊岡市の竹野浜。
地元の幼稚園児と小学生を集め、初めて開かれた相撲大会です。
この砂浜では、江戸時代、北前船の船頭たちが暇を見つけては相撲をとったと言われています。
「（Ｑ負けた原因は？）・・・わからんわ」「（Ｑ誰が強かった？）はるきちゃん」（参加した子どもたち）。
小学６年生の部で優勝したのは、野田晃水くん（１１）です。
「お母ちゃんやったで〜」（優勝後の野田くん）。
子どもたちは潮風を体いっぱいに浴びながら、力の限りぶつかりあっていました。

１３日午後、京都府京田辺市のＪＲ片町線の踏切で、電車が軽トラックと衝突しました。けが人はいませんでした。

午後１時４０分ごろ、京田辺市田辺波風のＪＲ片町線踏切内にいた軽トラックに、同志社前行きの快速電車が衝突しました。電車は軽トラックを十数ｍほど引きずって止まりました。軽トラックを運転していた男性（８４）は、衝突の前に脱出して無事で、電車の乗員・乗客約２００人にも、けがはありませんでした。男性は警察に、「耳が遠く警報機が鳴っていることに気づかずに入り、その後遮断機が下りてきた」と話しています。ＪＲ片町線は、松井山手〜木津間の上下線で運転を見合わせています（１３日午後３時現在）。

東日本大震災でアメリカ軍が展開した「トモダチ作戦」で、アメリカ海軍の指揮を執った軍艦・ブルーリッジが１３日、大阪港に入港しました。

「ブルーリッジ」はアメリカ海軍第七艦隊の指揮統制艦で、全長はおよそ１９０メートルあり、８００人以上の乗組員がいます。東日本大震災では、アメリカ軍が自衛隊と協力して行った救援活動「トモダチ作戦」で、アメリカ海軍の指揮をとりました。普段は横須賀を母港とし、大阪への寄港は９年ぶりです。
【ブルーリッジ艦長ダニエル・Ｃ・グレッコ大佐】「今回の訪問は日本の文化を理解し、安全保障条約で守らなくてはならない人と交流する機会です」
ブルーリッジは今月１６日まで大阪に滞在するということです。

大阪市浪速区でタンクローリーが、男性２人をはねて死亡させた事故で、タンクローリーの前にワゴン車が割り込んだことが事故につながったとして、ワゴン車を運転していた男が逮捕されました。

この事故は、１２日朝大阪市浪速区で、タンクローリーが歩道に突っ込み、男性２人をはね死亡させたものです。
警察はタンクローリーを運転していた男（５５）を、自動車運転過失致死の疑いで逮捕しました。
調べに対し男は「隣の車線を走っていたワゴン車が急に割り込もうとしたので、当たると思いハンドルを切った」と供述していました。
このため警察は、タンクローリーの前にワゴン車が割り込んだことが事故につながったとして、ワゴン車を運転していた大阪府枚方市の会社員、笹部正男容疑者（４３）を１３日、自動車運転過失致死などの疑いで逮捕しました。
調べに対し笹部容疑者は、「人が車道にいたのでよけようと思った。バックミラーで確認したが、車がなかったので左に進路を変えた」と容疑を否認していて、警察は当時の状況を詳しく聞いています。

経済制裁で輸出が禁止されているニット生地を、北朝鮮へ輸出したとされる貿易業者の男が、初公判で起訴事実を否認しました。

外国為替法違反などの罪に問われているのは、大阪市東成区の貿易業・金善益被告（６５）です。起訴状によりますと、金被告は２００９年７月以降、ニット生地２６０万円相当を、中国・大連の貿易会社を経由して北朝鮮へ不正に輸出したとされます。北朝鮮への輸出は、同年６月から経済制裁の一環として事実上全面禁止となっています。初公判で金被告は、「中国の業者に買ってもらっただけ」と起訴事実を否認し、故意の輸出ではないと主張しました。一方、検察側は冒頭陳述で、「売り上げの大部分を占めていた北朝鮮への輸出が禁止となり、迂回輸出をするようになった」と指摘しました。

北海道などで春に獲れる鮭「時鮭」の初セリが大阪市の中央卸売市場でおこなわれました。

午前５時１０分「時鮭」のセリが威勢のいい掛け声とともに始まりました。時鮭は、５月から７月にかけて日本近海を回遊する白鮭のことで、身の色は紅鮭よりも淡いということです。また、産卵で川をのぼってくる秋鮭と同じ種類ですが、季節はずれに捕れることから別名、「トキシラズ」とも呼ばれ、脂がたっぷりのっています。今年は、水温が低く漁獲量が少ないほか、東日本大震災の影響で、三陸沖からの入荷が無く、去年の６割程度の取引量となりました。セリにかけられた時鮭は、小ぶりのものが多く、値段は去年並みかやや高めで競り落され、早速、百貨店などの店頭に並ぶということです。

和歌山県那智勝浦町では、ハマヒルガオの花が咲きはじめ、訪れた人たちに初夏の訪れを告げています。

一面に広がる、淡い紫色の花。花畑のように見えますが、実は海水浴場です。那智勝浦町の那智海水浴場では、ハマヒルガオの花が次々と咲き始めました。ハマヒルガオは地面の下に茎を長く伸ばすため、まるで砂浜から直接花が咲いたように見えます。まだひと気の少ない海水浴場で、ハマヒルガオは近づく夏を知らせるように、海からの風に揺れています。