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はやぶさの微粒子 秋にも分析再開

5月13日 17時44分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰った微粒子の分析作業などを行っていた茨城県つくば市の実験施設でも、震災で分析用の精密機器などが被害を受けて、現在、修理が進められていて、施設では秋にも分析作業を再開させたいとしています。

茨城県つくば市にある「高エネルギー加速器研究機構」は、ノーベル物理学賞を受賞した小林誠さんと益川敏英さんが提唱した「小林・益川理論」を証明した研究施設としても知られ、震災の前まで、小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰った微粒子の分析作業などが行われていました。しかし、今回の震災で分析に使う機器が壊れてX線の照射ができなくなっていて、「はやぶさ」の微粒子の分析は中断したままになっています。施設では現在、職員が機器の修理に当たっていて、秋にも分析作業を再開させたいとしています。また、世界各地の25の研究機関が参加して開発を進めている高性能の加速器の研究施設でも、精密機器に微妙なずれが生じて作業ができなくなっているということで、こちらも秋の再開を目指しています。高エネルギー加速器研究機構の下村理理事は「年間4000人の研究者が利用する施設なので、実験の妨げにならないように早く再開できるよう努力したい」と話しています。