原子力発電所から鳥が消える

 鳥が消えた、地獄のカウントダウン。

 これは何を意味しているのでしょうか?
 皆様もご存知かと思いますが、オウム真理教の教団施設に特殊警察部隊が突入するときに「カナリア」の入った籠をもって突入したと言う話は有名です。
そもそも鳥は人の「見えない物質」や「生存をしていくために害になるもの」また「磁気」に反応しながら生き抜いて、子孫を残してきました。自然界のなかでは、危険察知に一番優れた生き物と言ってもよいくらいです。
ですからサリン密造の疑いがあったオウム真理教施設に突入する際に、常人には感じることが出来ない危険をいち早く敏感に察知できる鳥を連れて行ったと言われています。

 またこんな話もあります。
中国四庫全書「子部」で書かれている推明論に戦術について記載されている項目の中にこんな文章の記載があります。
【自国の兵隊に「酢」をしみこませた軍服を着させて戦に出兵させなさい】
 これはなにかと言うと、戦地の上空に鳥が多く飛来していれば自国の軍が有利に戦いを進めていることが解かり、鳥の集まりがいないならば、自国の軍隊が不利な状況になっており、敵に侵入されてくることを察知した、と言われています。
 なぜかと言いますと、鳥は昆虫などを食べる雑食動物です。死体に寄生する虫なども食糧とします。ですが、「酢」のしみこんだ軍服を着ている兵隊が死んでもその死体に虫が湧いても酸の発する危機を鳥が察知して寄り付きません。鳥は「お酢(酸)」にたいし危機を察知して近づかないという、自然界の性質をうまく利用した戦法だったのです。そして非常に優れた占いは先駆者の経験や言い伝えを本に構成された微分幾何学で選出された答えから見出された戦術である。

 では、なぜ福島の原発事故の中継に「鳥」の姿が映っていなし南相馬市の災害現場には、当初海鳥などが映像に映っていましたが今の映像には見当たりません。
これはもう一目瞭然と言ってもいいかもしれませんが、つまり、鳥たちが「放射能」に対して敏感に反応したためだと考えられます。
津波が押し寄せる前の映像に映っていることはあっても、いまの原発付近を撮影した映像にはまったくと言っていいほど「鳥」の姿は見えません。倒壊した家の瓦礫の下に「鳥」にとっての食糧などが多くあるのにも関わらず・・・です。
 福島のクライアントさんに伺っても南方向の「海側」には鳥の飛来がまったくただの一羽も見受けられないと言う話でした。
 東京でもムクドリやほかの多くの鳥のさえずりが去年までは毎日のように聞くことが出来、季節の変化をそっと教えてくれていました。
 特に私は桜並木で有名な目黒川の近くに事務所を構えているため、桜の季節には、たくさんの鳥のさえずりが聞こえました。ですが今年はある種の風向きによってはまったく鳥の鳴き声が聞こえないときがあります。これは非常にさみしいことです。と同時に恐ろしいことです。

 私は占い師です。いまさら改めてなんだ、と怒られそうですが、「占い」ひとつでここまでやってきました。実は、竹書房で2010年に「とてつもない予言」で2011年天変地異が堰を切ったように起きると執筆しています。本当にいまさらながら当たっては、ほしくはない占い予言だとつくづく感じました。
 そして私の「占い」の重要なファクターのひとつが「顔」を見る、ということです。「生年月日」と「占う時間」、そしてそのときのクライアントさんの「顔」の形を見ることによって、「的中王」と呼ばれるほどの的中率を可能にしてきました。
 「顔の形を見る」とはおおまかに言ってしまえば「黄金比」(オフェンス、攻撃、反発などを意味する)と「白銀比」(デフェンス、防御、防衛などを意味する)のふたつの図形を、目や鼻、口などのそれぞれのパーツの中や位置関係に見出していくことです。それによってその人の顔が「黄金比」か「白銀比」を導きだし、それを一つの柱として占ってきました。

 そして、とつづけます。
そして、テレビ中継での原発事故についての放送のなか、見解を述べている国会議員、東電の職員の顔を見たときに、「おや、おかしいな」と思わざるを得ませんでした。
なぜなら、海龍の「顔の比率図形を見る」ということで判断をすると、原発事故について見解を述べる全ての議員や職員が「安全」と言う言葉を口にしたときの顔つきが変なのです。おかしいのです。そんな比率や図形になるようなことではない言葉のはずです。

 変というのはつまり、「安全」という発言のときの議員や、職員の顔が全て「黄金比」すなわち「攻撃顔」、「反発顔」になっているのです。みなさんもご存知かと思いますが「安全」という言葉には攻撃的な要素はひとつもないはずです。むしろ柔和な印象をすら与えうれる言葉のはずです。これは絶対的におかしい、そう思いませんか?
はっきり言ってしまって官僚が100%の真実を言っていることはまずないでしょう。
極端な話、眉間にシワを寄せて眉を吊り上げた表情で「怒っていません」と言っているようなものです。少なくとも海龍にはこんな器用(?)なことはできません。そう考えると官僚の方々はとても器用な方が多いとも言えます。ですが、これは別の話です。話をもとに戻しましょう。

では官僚や議員、東電職員の「黄金比顔」(攻撃顔、反発顔)はいったい何を意味するのでしょうか?
 あまり大きい声では言えませんが、我々が知らない<見えない圧力>がかかっていると思われてしかたがありません。闇のなかで息をひそめて、けっして私たちのいる光の世界には出てこない凶暴な権力を持った「なにか」です。その「なにか」は私たちにはけっして見えることがありません。ですが確実にそして致命的に私たちの生活のなかにまで沁みこんでいるのです。「放射能」とおなじように。
2万年以上経っても強く被曝した土地は死んだままだと聞きます。2万年。短くない時間です。地獄の季節です。
 では日本という国家が国民たる私たちになにか真実の対応や説明をしたことがあったでしょうか? 少なくとも、私の記憶のなかではひとつもありません。
今回の原発の放射能汚染の事故について国家は大事な情報を国民に伝えてくれているでしょうか? 本当に真実のことを告げているならば、「安全」という言葉を口にするときになぜ「黄金比顔」(攻撃顔、反発顔)になるのでしょうか。
なぜ、いつもなら多くの有用な官僚や著名な人々が震災地慰問に行くはずなのに、今回の未曾有の大震災では誰も、そう誰も行かないのでしょうか?
また大きく報道はされていませんが、本当に「安全」ならば、なぜ3月22日に東京都内の浄水場から放射性ヨウ素が検出される数日前の、3月17日の時点で厚労省は水に含まれる放射性ヨウ素の安全基準値を30倍に引き上げたのでしょうか?

 本来であれば、効果があるとされる安定ヨウ素剤を国民のすべてに無料で配るべきなのではないでしょうか? ですが国家としてそれはできないのです。そうすれば「放射能汚染」の甚大さを認めてしまうことになるからです。そうなっては日本という国家は壊滅してしまうでしょう。国民を「被曝」の危機に晒してでも、国家たる日本を(政治家を?)守ろうとしているのが現状なのです。

 ではいま現在私たちができることとはなんでしょうか?
それはひとつしかありません。
「自分の身は自分で守る」
当たり前のことですが、まさか先進国たる日本でそう思わされるとは、大きな失望です。ですが、いまやこの国ではそれこそが最大の防御方法になってしまったのだと私は思います。
 最後にもう一度言います。間違いなく、官僚は原発について100%の真実は言っていません。

   
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