金本、聖地最年長弾!乳首も元に戻った
デイリースポーツ 5月13日(金)9時25分配信
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3回、降りしきる雨の中、右越えソロを放ち打球を追いながら走り出す金本(撮影・飯室逸平) |
アニキだ。ジョーだ。大脱出だ。雨の中、阪神打線が4発を含む今季最多の13安打で今季初&最多の二桁11得点と猛爆した。7日ぶりの白星。連敗を3で止め、最下位から3位タイに浮上。三回には金本知憲外野手(43)と城島健司捕手(34)が今季初、そして、コンビで甲子園では初となるアベック弾を放った。
◇ ◇
史上初めて、43歳が甲子園に勝った。スパイクの泥土を4つのベースにしるしながら、ウイニングラン。連敗阻止のかかった雨中合戦で、勝負を決めるダメ押しの7点目は、金本の弾丸アーチによってもたらされた。
11年の目標だった聖地で描く放物線。振り抜いたのは篠田の直球。三回、制球の定まらない左腕の抜けた変化球にのけぞりながら失投を待ち、完璧に仕留めた。プロ通算460号は甲子園で積み重ねた94本目のアーチ。もう一度、甲子園でホームランを‐。右肩故障から再起を期す長く険しい過程は、この1本のためにあった。聖地の代名詞とも言える「金本対浜風」のマッチアップ。この日の上空はほぼ無風状態も、史上最年長で甲子園のフェンスを越せたことは、意義深い。
「乳首の向き」が不満だった。昨季終了後、右肩を映し出したMRI画像で棘上(きょくじょう)筋の完全断裂が判明。失意のどん底に陥ったが、外見的にも赤信号がともっていた。「胸の筋肉が落ちて、右の乳首が下向いとるんよ。あり得んわ」。右肩の筋肉がやせ細った影響で、プロ19年間で築き上げた鋼のような上半身が見る影もなくなった。胸筋を鍛えようにも重負荷のバーベルを担げない。年内は「全く物足りない」レベルで強化種目の反復を強いられ、気もめいった。
この日は練習開始の2時間前に甲子園のクラブハウスに姿を見せ、右肩回りの筋力強化に努めた。恒例となった早出調整にも精を出し、打撃マシンを相手にバットを振り込み、通常練習に合流した。「今の状態が既に奇跡」。チームのコンディショニング陣はそう口をそろえる。スクワットは140キロ、ベンチプレスも80キロで反復する。右胸の乳首は「元に戻ったよ」と金本は笑う。地味で地道なリハビリの成果が徐々に表れ始めている。
前日の深夜、1人で芦屋市内のラーメン店に出掛けた。食欲が眠気に勝り、夜食で空腹感を満たした。「体重を増やすのも仕事」が口癖。大好きな夏に向けて、肉体の復元はまず食べることから。衰えない胃袋は強い味方だ。
初回。雨水を含んだ芝でイレギュラーバウンドした広瀬の打球を後逸した。山脇守備走塁コーチは「(グラウンドは)田植えやな。あんな状態じゃしょうがない」とかばったが、今季初失策が失点に絡んだからには、ばん回が必要だった。
金本の2号ソロが直後の城島の一発を誘発。甲子園初のKJアベック弾で篠田を粉砕した。強力打線を擁しながら波に乗れず、前カードで横浜に3連敗を喫し、10日に最下位転落。序盤とはいえ、借金を抱えたまま交流戦に突入するのはあまりにもふがいない。
アニキ復活の号砲とともに、最下位を脱した虎がジワリと浮上をうかがう。
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最終更新:5月13日(金)10時15分
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