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校庭表土、穴掘って埋め覆土処理 福島3市村が新方式

2011年5月10日0時52分

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 原発事故で放射性物質が降り注いだ校庭の表土について、福島県の二本松市、本宮市、大玉村は9日、校庭に穴を掘って表土を埋め、覆土する方式で処理すると発表した。今月中に3市村内の小中学校、保育所、幼稚園全89カ所で作業を終える計画だ。

 同県郡山市などでは削り取った表土を校庭の隅に積み上げている。また、文部科学省は表層の土と下の土を入れ替える方式を実験中だが、二本松市などは「上下を入れ替えても校庭一面に汚染土がある状態は変わりない」として採用せず、新たな方式を採った。

 作業手順は、表土を厚さ3〜5センチ削り、それを校庭に掘った穴に遮蔽(しゃへい)シートを敷いて埋め、上からもシートをかぶせたうえ、厚さ1メートルの土をかぶせる。

 放射線防護学が専門の野口邦和・日本大学専任講師の助言に基づくといい、1メートルの覆土で放射線量を100分の1以下に抑えられるとのデータがあるという。

 3市村は「穴に埋めても、あくまで仮置き」として、表土の最終的な処分は国と東京電力に求めていくとしている。(斎藤健一郎)

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