経済産業省資源エネルギー庁は、東京電力福島第1原発事故を受け、1994年から毎年開催してきた「原子力ポスターコンクール」を今年は中止すると発表した。
担当者は「原発の安全性を強調するなど推進色が強く、事故の収束時期が見通せない中、ふさわしくないと判断した。今後については、原子力政策をめぐる議論を踏まえて検討しなくてはならない。方向性が見えるまでは検討できない」としている。
コンクールは、ポスターを通じて原子力や放射線への理解を深めてもらう狙い。文部科学省との共催で、毎年6月ごろから原発や放射線をテーマに一般から幅広く作品を募集していた。
毎日新聞 2011年5月13日 10時31分