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【コラム 撃戦記】

マイペース王者・下田が面白い

2011年5月11日

 WBA世界スーパーバンタム級王者の下田昭文(26)=帝拳=の初防衛戦が待ち遠しい。下田が初めて注目されたのは、07年4月の日本スーパーバンタム級タイトルマッチ。当時はアマ実績がない無名挑戦者だったが、いきなり王座を奪って驚いた。理由は他にもあった。ボクサーといえばハングリーさをバネに一獲千金の人生ドラマが通り相場だが、下田は違う。父は裁判官で、2人の兄も有名大学出身。家族の中で、ただ一人毛色が違うのだ。

 「勉強が嫌いで…」と高校を2年で中退。ジム通いは運動不足を補う暇つぶし。試合はジムに言われるままの成り行きだった。03年にプロデビュー。「日本王座、東洋太平洋王座と、ベルトを巻くたびに人生が変わった」と振り返り、その変化の面白さに「驚くことばかりで、ついていくのがやっとだった」とも。そんなユニークな言動も魅力でもある。

 先日、「防衛戦は外国になりそうです」とそっと耳打ちしてくれた。気になるのは、気まぐれな性格。「下田は発展途上。まだまだ伸びる」と本田明彦会長。豪放磊落(らいらく)、マイペース王者の意外性に期待をしている。 (格闘技評論家)

 

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