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【大相撲】

白鵬 最速幕内500勝 大鵬超え

2011年5月13日 紙面から

◇技量審査場所(5日目)

幕内通算500勝を達成し笑顔で「5」のポーズをする白鵬=両国国技館で

写真

(12日・両国国技館)

 横綱白鵬(26)=宮城野=は北太樹を一方的に寄り切って5連勝。大鵬を抜き、最速で幕内500勝をマークした。平幕の豪栄道(25)=境川=が大関琴欧洲を突き落とし、4人の大関全員から白星を挙げた。琴欧洲は2日目から4連敗。大関魁皇(38)=友綱=は豊真将を寄り切り、大関で史上最多の516勝を記録。全勝は白鵬と平幕の豊響、新入幕の魁聖(24)=友綱=の3人。

      ◇

 電光石火の勢いで左上手を引くと白鵬は一気に北太樹を寄り切った。一寸のスキも与えない盤石の取り口で04年5月の夏場所で新入幕して以来、42場所の5日目で幕内通算500勝を達成。大鵬(納谷幸喜氏)の42場所11日目を6日更新する史上最速記録だ。

 「明るい話題。いいニュース。2004年が新入幕で今26歳か…。早いな。新入幕で12勝3敗。敢闘賞をもらったのが一番懐かしく思う。いろいろあったけど、今思えばかなり早いと思う」

 時々、遠くを見やりながら白鵬は何度もうなずき、丸7年に及ぶ自らの足跡を振り返った。

 この日の朝、フランスのスポーツ総合誌「レキップ・マグ」の取材を受けた。テーマは「大震災に立ち向かう日本のトップアスリートたち」。白鵬は胸を張ってこう答えたという。「他の国で起きていたらもっと大ごとになっている。強い日本の横綱として誇りに思う」

 場所前の今月6日には病気入院中の納谷氏を見舞いに出掛けた。「いつも、けいこ総見に来るのにいなかったので。いろいろ話したよ。元気そうで良かった」

 相撲人として、そして横綱として誰よりも尊敬する存在。だから“大鵬超え”の声には静かに首を横に振った。

 「すごいのひと言。それはずっと変わらない。オヤジも大好きだった。自分は30何回(32回)も優勝してないから。超えちゃいけないものもある。あと10日間、しっかり頑張りますよ」

 あくまで謙虚に。まずは史上最多タイとなる今場所での7連覇に向かって一歩一歩、突き進んでいく。 (竹尾和久)

 

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